面接試験を受ける時の心がまえ【面接対策シリーズ第2回】

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目次
01. 面接対策は必要?

面接は準備をしなくても受けることができますし、面接試験が行われても合格に大きな影響が出ない学校もあります。ただし、倍率の高い学校の面接試験に挑戦する場合は、周到な準備が必要です。周到な準備とは、「ほかの受験生との差別化」この一言に尽きます。例えば、都立高校の推薦入試の倍率は、3~4倍が普通で、5倍以上の学校もあります。ほかの受験生と同じような通り一遍の回答では評価されません。「自分は周りとはちがいます」ということを具体的なエピソードで「伝える」必要があることをまず意識しましょう。
02. 面接では「素の自分を見せること」が大事?
受験生の多くが、最初は「本当の自分を知ってもらうことが大事だ!」と思いがちですが、実は違います。面接とは、求める側(高校/志望校)の要望・要求にいかに応えられるかを示すものです。素の自分をさらけ出し「こんな僕ですが、よろしくお願いします!」では、合格することはなかなか難しいでしょう。
その高校が求めている生徒像を調べ、理解し、自分がいかに相応しい人物であるかを「主張する」「伝える」こと、どのような表現をすれば評価してもらえるかを考えることが大切です。 なお、嘘をつくことはもちろん、本来の自分とはかけ離れた姿を演出することはおすすめできません。自分の好きなこと、興味のあること、どんなテーマなら話が尽きないか…などを日頃から考え、それを軸に話を組み立てるようにしましょう。
03. 必要な事前準備
高校では、いわゆる「オープンスクール」として、学校見学会・学校説明会・授業公開日・部活動体験入部・体験入学・文化祭などを開催しています。行きたいと思っている高校、気になっている高校については、必ず参加するようにしましょう。そして、資料を取り寄せたり、ホームページに書かれている指導理念・教育方針・学校紹介文を丁寧に読んでみてください。
また、志望校が決まっていない時点でも「なんとなく行きたいと思っている学校」について、「なぜ行きたいと思うのか?」を考えて、文章化することを心がけましょう。「親が都立に行けと言うから」「なんとなく入れそうだから」「家から近いから」という理由では当然面接官に良い印象を与えることはできません。自分のどのようなところがその学校に相応しいのか、入学したら将来に向けて何をしようと思うのか、文章にできなくても考えておくことは非常に大切です。

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04. 面接のコツ
面接は練習の回数を重ねると必ず上達します。最初は「えっと、あの、その~」としどろもどろだった生徒でも、自信がつくとどの質問にも「その質問、待ってました!」と答えることができるようになります。
全員が必ず元気一杯に「はいっ!私は!」と答える必要はありません。普段静かな生徒であっても、場数を踏むことで「静かな自信」に満ちてきます。一人ひとりに合った「面接への臨み方」を探しましょう。
05. マナーや態度
身だしなみ(服装/髪型)が整っている前提で、面接官に最高の第一印象を持ってもらうために、マナーや態度について以下のポイントに注意しましょう。
1. 姿勢
基本姿勢は、背筋をまっすぐに正し、椅子に浅めに腰かけることです。背もたれには寄りかからず、かと言って前かがみにもならず、頭・首・腰に1本の線が通っているように意識すると美しく見えるのでおすすめです。
なお、所作や礼式に厳しい剣道部・空手部などに所属している生徒は、素地が出来上がっているため、この「マナーや態度」というポイントをすぐにクリアする子が多いようです。姿勢や所作だけで合格することはありませんが、ぱっと見て美しい姿勢だと面接官の目を引きますし、第一印象は非常に良くなります。
2. 目線 / 視線
面接試験において目線は超重要ポイントです。面接官から目をそらさないようにするべきですが、相手の目をずっと見続けているとお互い疲れてしまいますので、眉間から喉仏あたりまでの広めの範囲で視線を定めておくと良いですね。なお、「答え(セリフ)を思い出そう」とすると、どうしても斜め上に目線が行ってしまいます。思い出さなくても自分の言葉で話せるように練習しましょう。また、面接官が2人以上いた場合、どうしても「質問をしない方の面接官」をちらちらと見てしまいがちですが、それはやめましょう。
3. 声のトーン・大きさ
生理的に、緊張するとどうしても早口かつ声のトーンが高くなってしまいますので、「ゆっくり」「低めの声で」話すことを心がけましょう。
4. 話し方
あまり固くなりすぎないように。本番当日にリラックスして臨めるよう、何度も練習しましょう。緊張している中で「正しい日本語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を使わないといけない!」となるとさらに焦って失敗してしまいがちです。敬語(特に謙譲語)と自分の両親の呼称(×うちの親 ○私の両親)を間違えずに使えるようにしましょう。
話し方は、「普段のくせや言葉遣い」がどうしても出てしまいます。「えっとぉ~」「なんかぁ~」と語尾を伸ばしたり、「まじ」「やばい」など友達と話すような言葉遣いでは、あまりよい印象は与えませんよね。日ごろから敬語を使うように意識しておきましょう。
このような言葉遣いには要注意
ら抜き言葉 | い抜き言葉 | さ入れ言葉 |
---|---|---|
×食べれます ○食べられます | ×知ってます ○知っています | ×言わさせていただきます ○言わせていただきます |
×出れます ○出られます | ×見てます ○見ています | ×読まさせていただきます ○読ませていただきます |
5. 笑顔
面接中にどんな質問をされても、笑顔で答えましょう。緊張していると無表情になりがちですし、覚えたことを思い出そうとしていると笑顔でいることを忘れてしまいます。普段から先生や友だちと笑顔で話す練習をしておきましょう。
6. 返事の仕方
はきはきとした返事は印象が良く、とても大切です。ただし、必ずしも全ての質問に「はい!」から始める必要はありません。もちろん「はい」という返事は気持ちが良く、元気の良さを示すためにはする方が良いでしょうが、それは肯定する場合であり、否定する場合には「いいえ」と返事をする方が良いでしょう。状況を的確に判断しましょう。
7. 所作
だらだら/のそのそした動きをせず、テキパキと動きましょう。また、話しているときや面接官の話を聞くときに手遊び(指を揉んだり、手を握ったり開いたり、そわそわとした動作)をしたり、足をぶらぶらさせたり、貧乏ゆすりをしたりしないように気をつけましょう。
8. ドアノックの仕方
受験生は、「ノックは2回が正解ですか?それとも3回?」と気にすることが多いのですが、多くの面接官はあまり気にしていません。同様に、「失礼します」を言うタイミングも「敷居をまたぐ前か、またいだ後か、ドアを閉めた後か」どれが正解かを気にしますが、これも明確な答えは無く、その場に応じて行えば問題ありません。(※なお、2回のノックはトイレノックとして「失礼にあたる」と感じる方もいますのでご注意ください)ノックや「失礼します」の挨拶が無いことは問題ですが、回数や言うタイミングはそこまで重視されていませんので、安心してください。
なお、ノックをする際は決して乱暴にしないこと。勢いをつけると乱暴な印象になってしまうので、ゆっくり丁寧に。部屋の中から「どうぞ」と言われてから入室するようにしましょう。
「失礼します」と言うのを忘れてしまった!
大丈夫。「やばい!どうしよう!」という顔をせず、気づいたとき(着席するときなど)に堂々と「失礼します」と言うようにしましょう。おどおどとした態度は自信のない証拠なので評価されません。不安でしょうが、「自分はこの学校に相応しい人物です!」と堂々とした態度で臨むようにしましょう。
同時に二つの動作はしないように!

×扉を開けながら「お願いしまーす」と挨拶をする
×挨拶とお辞儀を同時にする
ついやってしまいがちですが、NGです。①扉を開ける ②挨拶をする ③一礼するというように、動作は1つずつが鉄則です。機会があれば、ほかの子がやっている様子を見てみると良いでしょう。きっと「あっ、この動作は良くないな」と思うはずです。
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