学力が伸びる!大学受験模試の活用法

更新日:2023/04/25

模試の結果を見て、喜んだり、ため息をついたり。現時点での学力や偏差値、志望校の判定を確認するのが模試の第一目的ですが、それだけで右往左往するのはもったいない!

模試は、その名の通り「大学受験の模擬試験」です。志望校現役合格のための演習テキストとして上手に活用していきましょう。模試を活用した復習法を、科目別にご紹介していきます。

どの模試を受ければいいの?

受験者が多い大学入学共通テスト形式のマーク式模試は必ず受験しましょう。共通テストは問題形式に慣れる、時間配分のかけ方を決める、という意味でも複数回の受験をお勧めします。
志望校が決まっているなら、志望大学別模試も積極的に受験しましょう。出題形式や難易度がその大学に合わせてあるので、本番に向けた準備として、とても有益です。
国公立大学や難関私立大学は、上位の大学になるほど記述式の問題が多くなります。その傾向に慣れる、採点基準を知るために、記述模試の受験も重要です。

さらに、受験者数と現役・浪人生の比率にも注目しましょう。受験者数が多いほど信頼度が高く、現役・浪人生が混在している方が、大学入試に近いデータを得ることができます。

模試は必ず自己採点をしよう!

模試を自己採点するのは、結果をいち早く知るためだけではありません。自己採点をすること自体が、大学受験の練習になります。と言うのも、大学入学共通テストでは、自己採点の点数によって出願先を決定するので、自己採点が正確にできないと、入試結果に多大な影響を及ぼすことになります。模試は、自己採点の練習としても活用できるのです。国公立大志願者だけではなく、私立大の共通テスト利用入試も同様です。

また、問題の見直しや復習は、受験後すぐにやるのが学力向上のコツです。時間が経つと、解いた時の感覚を失い、復習の効果が薄れてしまいます。さらに、模試成績が返却されるまでの1ヶ月間の学習内容の改善にもつながりません。模試を活かすためにも即座に自己採点し、早めに復習をしましょう!

自己採点の方法

Step 1.試験中に、問題冊子にもマークシートで選んだ解答を書き込んでおく。
Step 2.終了後に配布される解答・解説集を使って、自己採点をする。
Step 3.模試の結果が送られてきたら、実際の点数と合っているか確認する。

模試を活用した科目別の復習法

① 英語の模試復習法

英語の復習は、間違えた原因を探り、なぜ間違ったのかを理解することが大切です。
長文は、解答・解説集の和訳と照らし合わせて、読み違えた原因を分析しましょう。知らない単語だったのか、文の構造がわからなかったのか、指示語の受け違いなのか、一つひとつ丁寧に見ていきます
知らなかった単語は、次の模試までにすべて覚えてしまいましょう。文法については、間違った箇所と原因を明確にして、その単元の教科書やテキストをしっかり復習します。

復習のポイント

Point 1.長文は和訳と照らし合わせて、自分の読み違えた原因を解明する。
Point 2.文法の構造を分析し、解答の根拠を明確にして、その単元を復習する。
Point 3.知らなかった単語はノートに書きだし、次の模試までに覚える。
Point 4.1~3まで終了したら音読する。

② 国語(現代文・古文)の模試復習法

まずは解答・解説集をもとに丸つけをして、解説を読まずに解き直してみましょう。それでも解けなかった問題は、解答・解説集をよく読んで、根拠となる文や語句はどれなのかを確認してください。
記述問題は、解答・解説集を読んでも正解と不正解の判断が難しいので、学校や塾の先生に見てもらうことをお勧めします。

知らなかった単語や語句は、辞書や国語便覧で調べてノートにまとめておきましょう。模試の復習用ノートを1冊作っておくと便利です。古典も、テーマに沿ってノートに整理すると記憶に残りやすくなります。

復習のポイント

Point 1.解説を読む前に、解き直しをする。
Point 2.知らなかった単語・語句はノートに書きだし、すべて覚える。
Point 3.現代文は、論理展開(同義・対比等)を意識しながら本文を読み直す。
Point 4.古典は、設問ごとのテーマに沿ってノートに整理してから、音読をする。

③ 数学の模試復習法

数学は正解を導くまでの道筋を確認することが大切です。解答・解説集を見ながら、解けなかった問題を中心に解き直しましょう。どこまで合っていて、どこから間違えたのか、単なる計算ミスなのか、考え方自体が間違っていたのかを見つけていきます。マーク式の模試でも、記述することを意識して解き直しましょう。
さらには別解にも目を向けて、その解法が最善かも考えてみてください。限られた時間の中で多くの問題を解くためには、様々な解法を見つけられる目を育てることも大切です。

まったく手が付けられなかった問題は、問題集などを使って、その単元が理解できるまで類題を数多く解いていきましょう。

復習のポイント

Point 1.間違えた問題に付箋やチェックをして、解答・解説集を見ながら解き直しをする。
Point 2.どこから間違えたのか、原因を見つける。
Point 3.自力で完答できるようになるまで解き直したら、付箋やチェックを外す。
Point 4.解けなかった問題を単元ごとに分けて、類題を解く。

④ 歴史(日本史・世界史)の模試復習法

日本史・世界史の勉強、後回しになっていませんか? 模試をうまく活用して固めていきましょう。
知識不足で間違えた問題は、教科書の該当範囲を読み直し、用語集などで確認しましょう。一度確認した用語はマークを付けておいて、何度も見返して覚えてしまいましょう。
問題形式に惑わされて間違えた場合は、その問題形式をノートに書き写すのも効果的です。

復習のポイント

Point 1.間違えた問題は、教科書の該当範囲をしっかりと読み直す。
Point 2.知らなかった用語はきちんと調べ、マークを付けておく。
Point 3.わかりにくい問題形式は、忘れないようノートに書き写しておく。

⑤ 政治経済の模試復習法

知らなかった用語は、用語集や資料集、インターネットなどでしっかり調べてノートにまとめましょう。政治経済に出てくる各用語には関連性があり、制度や法律、経済現象には、それが発生した原因があります。「原因→結果」の関係を意識しながら整理すると良いでしょう。また、用語は漢字で書けるようにしておくことも大切です。
さらに、その用語が該当する範囲の問題集を解いて確認し、そこでも間違えた問題をノートにまとめていけば完璧です。

復習のポイント

Point 1.不明な用語は、用語集などで調べてノートにまとめる。
Point 2.「原因→結果」の関係を意識すること。
Point 3.問題集を使って、理解できているかを確認する。

⑥ 物理の模試復習法

模試の復習用ノートを作って、間違えた、または解けなかった問題を解き直しましょう。自分がどの段階でつまずいたのかを検証しながら進めるために、以下を意識して取り組むことが大切です。

  • 問題の状況や現象が理解できない→日常の現象と結び付けて考える。
  • 解答に必要な原理・法則を見つけられない→教科書を読み返して意味を理解し直す。
  • 図が描けない→徹底的に練習する。
  • 式が立てられない→公式の形を覚え直す。
  • 解が求められない→ふさわしい形かどうか吟味する。

復習のポイント

Point 1.模試の復習用ノートをつくり、解き直しをする。
Point 2.つまずいたのはどの段階なのかを検証する。
Point 3.完全に自力で解けるまで、問題演習を繰り返す。

⑦ 化学の模試復習法

間違えた問題を解答・解説集で確認した後、解き直しをしてください。この際、時間を計る必要はありません。以下のようにじっくりと取り組みましょう。

正誤問題:正しいものを選ぶだけではなく、間違っている部分に線を引いて正しい内容に直す。
図表問題:図表のどの部分で判断したのかを文章に表す。
計算問題:式を立てたものを明確にしておく。

復習のポイント

Point 1.解答・解説集で確認した後、時間を計らずに解き直しをする。
Point 2.すべての問題について、解答の理由を明確にして文章で表す。
Point 3.全問正解できるまで、何度も解き直す。

⑧ 生物の模試復習法

答え合わせの前に、もう一度、模試の問題に目を通しましょう。出題範囲の教科書を読み返し、時間を気にせず解き直しを行います。次に、全問の解説を熟読します。正解だった問題も丁寧に読み込みましょう。

解説にはマニアックな内容もありますが、入試で高得点を狙うなら、ノートにまとめて休憩や移動時間などに読むだけでも効果が高まります。

復習のポイント

Point 1.出題範囲の教科書を読み返してから、解き直しをする。
Point 2.解説集を熟読し、理解を深める。
Point 3.マニアックな内容はノートにまとめ、空き時間に読む。

模試を活用して受験対策を効率よく進めよう

栄光の大学受験対策では最新の受験情報をもとに、あなたやご家族の希望に合った大学選びをサポート。進路指導を行ったうえで目標達成に必要なあなた専用の学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。また栄光では多様な受講スタイルをご用意しているので、自分にあったスタイルで学習できることも特長です。

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