【中学受験】何回受けるべき?模試の受け方と活用法
更新日:2024/06/28模試は受験生にとって成績を客観的に把握できる大切なもの。模試もいろいろありますので、積極的に力試しをして今後の学習に活かしていきましょう。とは言え、闇雲に受けることは役立つとは言えません。さらに注意すべき点は、カリキュラムギャップです。受ける時期によっては、まだ学習していない範囲が出題されることも多くあります。そこで、今回は塾によってのカリキュラムギャップが少ない「首都圏模試」を一例にお話をしていきます。
目次
中学受験で模試を受ける意味
模試を受けることによってわかるのは点数と偏差値だけではありません。模試には受験生にとってたくさんのメリットがあります。
中学受験をする同じ学年の中で、お子さまのポジションが分かる
受験生の中で自分の子どもがどのくらいの位置にいるのか、同じ中学を目指す受験生の中でどのくらいの位置にいるのか、合格の可能性がどのくらいなのか、などを客観的に示してくれるのが模試の役割です。
お子さまの学力状況を知ることができる
得意な教科や苦手な教科は、塾や普段の学習の中でだいたいわかりますが、どの単元がどの程度苦手なのかを正確に把握するのは難しいですよね。
模試で返却される成績資料には、教科単位の偏差値だけでなく、出題された単元別正答率なども載っているため、理解の度合いを確認することができます。また、本人や保護者の方が意識していなかったが、実は理解できていなかった単元が見つかることあるので、今後どのように学習を行えばいいのか、具体的な対策を考えることができます。
試験の受け方を練習できる
たくさん勉強した子どもでも、入試形式の問題を一度も見ずに本番を迎えたとしたら、満足のいく得点をとるのは難しいでしょう。試験当日に結果を出すには、入試形式の問題に慣れ、対処の仕方を知っておくことが必要です。1問目から解き始めるのではなく、解ける問題から解いていく方が確実に点数を稼ぐことができますが、どの問題が確実に解けるのかという判断も模試で練習することにより磨かれていきます。他にも模試でしか体験できないことがいくつもあります。代表的なものを見ていきましょう。
①何が出るかわからない試験への向き合い方
入試では、入試当日までどのような問題がでるか分かりません。
模試は常に広い範囲の中から、様々な分野の問題が出題されます。このような入試に近い形式の問題に取り組むことは、入試本番の練習になります。
②時間内に問題を解くペース配分の練習
入試はテスト時間との戦いです。そのため、時間の使い方はとても大事になってきます。最初に取り組む問題、解く順番、残り時間をどのように使うかなど、何度も練習をしないとなかなか身につきません。模試で、難しい問題が出てきたらどうするのかなどの実践練習を行うことで身につけていくことができます。
③試験独特の雰囲気を経験
入試本番は誰でも緊張します。特に小学生のお子さまには未知の体験でしょう。
緊張の中で、普段通りに力を発揮できるようにするには、事前に模試で緊張感を味わっておくことが必要です。
もちろん、本番と模試ではお子さまの心理状態は一緒でないと思いますが、少なくともそれに近い経験ができる場は他にありません。実際、模試の受験回数が多い人の方が本番に強い傾向があるので、予行練習もかねて何度か受けておきましょう。
お子さまのやる気につながる
子どもは模試の結果(自分の点数や偏差値、合格可能性判定など)がいいとやる気が出るものです。思った通りの成績だと一層気合いが入ります。時には志望校の判定が悪くて落ち込むこともあるでしょう。しかし、模試はあくまでも途中結果。模試を通して気持ちを動かすことで志望校を目指す強い意志を自覚する良い機会にもなります。
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いつから、何回くらい模試は受けたらいいのか?
中学受験を考えているのであれば、早いうちから模試を受けてみましょう。小4や小5などから経験することで、お子さま自身も受験に対して、どのような姿勢で取り組むべきか感じるものがあるはずです。また、結果をみて子どもなりに思うことも多いでしょう。とは言え、前述のように各塾によるカリキュラムギャップには注意が必要です。
何回くらい模試を受けたらいいの?
模試は、普段の学習が実力向上につながっているかを確認できる機会です。順調に伸びているのか、どの教科に力を入れるべきなのか、など、今後の学習計画の修正を行うことができるので、なるべく定期的に受けるのが好ましいです。
以下は「首都圏模試」(首都圏模試センター)を例にした学年別の模試の実施月です。学力的に余裕があるお子さまはすべてチャレンジするのもよいでしょう。また、ふだんの学習で手一杯である場合は無理に受けようとせずに、色付けした時期を目安にするとよいでしょう。
(実施日程の詳細は、首都圏模試センターのHPをご参照ください。)
〇中学受験スタート模試
対象学年 | 第1回 | 第2回 |
小3 | 6月中旬 | 11月下旬 |
小4 | 6月中旬 | 11月下旬 |
小5 | 6月中旬 | 11月下旬 |
〇合判模試
対象学年 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 |
小5 | 7月上旬 | 9月上旬 | 9月下旬 | 12月上旬 | 1月中旬 | |
小6 | 4月中旬 | 7月上旬 | 9月上旬 | 9月下旬 | 11月上旬 | 12月上旬 |
〇適性検査型模試
対象学年 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
小5 | 11月中旬 | ||
小6 | 7月中旬 | 9月中旬 | 11月中旬 |
栄光ゼミナールでは、およそ5週に1回中学受験用の塾内模試「アタックテスト」を行い、そこまでに学習した内容の理解や応用力を腕試しできます。また、年に数回(小6は9月以降毎月)志望校判定を行い、志望校までに必要な学力を確認していきます。(志望校によっては「首都圏模試」などの外部模試の活用も、保護者面談を通じて1人ひとり細かく紹介しております。)
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模試の正しい受け方
続いて、模試の正しい受け方を考えていきましょう。お子さまに模試を受ける上で、心がけるポイントを伝えておくと模試のメリットをうまく活用できます。
受け方を考えて模試に臨む
最初の模試でお子さまは、時間が足りなかった、難しい問題に手間取ってしまったなど、何かしらの失敗をして帰ってくると思います。初めての模試ならば仕方のないことです。
しかし、次に受ける際は、どう受けたら前回の失敗を活かせるかを考えて受けるようにしましょう。たとえば、時間配分をきちんと考えること、簡単な問題から解くようにすることなど。そのように試験の受け方を練習する場という意識を持てば、回を重ねるごとに安定して実力を発揮できるようになります。
模試を目標に勉強する
模試を受けて解けなかった問題があったら、その単元の勉強をし直して、次の模試までに克服することを目標にしてみましょう。そして定期的に模試を受けることで、課題発見→対策→克服のステップを明確にすることができます。
栄光ゼミナールの塾内模試は定期的に行われます。次の模試を目標とするから、ゴールが見えやすくやる気がでます。
受験後に復習する
お子さまにありがちなのが、模試の結果だけをみて満足してしまうこと。
それを避けるためにも、模試を受けたらその日のうちにお子さまと一緒に答え合わせをし、予想得点を出してみてください。受けた直後は記憶が新しいため、自分がどのように解答していったかを振り返ることができ、失敗ポイントを洗い出すことで、抜けていた知識を「そうだったのか!」と実感をもって理解することができます。
返却資料は徹底的に活用
模試の採点済み答案と成績分析資料は徹底的に活用してください。
合否判定や3科5科の偏差値、教科別偏差値だけではなく、各教科の単元別の結果も細かくチェックしましょう。現時点でお子さまができていること、できないことが細かく判別できるうえ、返却答案と照合すればできなかった原因がさらに明確になります。
また、正答率一覧や偏差値別正答率一覧も活用しましょう。設問別正答率一覧では、どの問題を優先的に取り組み直せばいいかが明確になりますし、偏差値別正答率一覧はさらにステップアップするために正解しておきたい問題が分かります。
一喜一憂で終わらせない
目標に向かって真剣に勉強している以上、模試の結果で喜んだり悲しんだりするのは当然のことです。しかし、その結果に一喜一して終わらせてしまっては、模試の良いところをほとんど利用できなくなってしまいます。
お子さまが落ち込んでしまった場合は、これから何をすべきかを返却資料などを見ながらお子さまと一緒に具体的に考えてみましょう。次の模試につなげることが大切です。
栄光ゼミナールでは定期的に模試を実施。今後の学習に役立つアドバイスを行います。
栄光ゼミナールの中学受験指導では、およそ5週に1回中学受験用の塾内模試「アタックテスト」を行い、学習内容の定着・苦手教科ができていないかを確認。さらに、模試の結果を分析して志望校合格への学習プランへ反映させます。
また、返却答案と解答解説を大切な教材ととらえ、まずは自己採点をすること、そして正解できなかった問題の解き直しや学び直しをするよう丁寧に指導します。生徒1人ひとりと向き合い、的確に指導することで次のステップに向かう意欲を引き出し、志望校合格を目指します。
栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。
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