公立中高一貫校とは?適性検査の内容と私立との違い

更新日:2024/11/29

公立中高一貫校は、中学と高校で教育が分断される、あるいはカリキュラムが重複することを防ぐために、文科省の主導のもと1999年に導入されました。子ども一人ひとりの個性に応じた教育を進める一方で、従来の公立中学校に比べて主要教科の指導時間を増やしたり、補習や補講を実施するなど学習指導も充実しています。また、多くの公立中高一貫校が「国際社会で活躍するリーダーの育成」という目標を掲げ、「探究活動」や「体験的学習」などの教育に注力しており、その成果は大学合格率の高さが物語っています。

目次

私立の中高一貫校と何が違うの?

よく質問をいただくのが、私立の中高一貫校との違いについて。まず公立と私立のいちばん大きな違いは入学者選抜方法です。私立では、学校ごとの科目試験が課されますが、公立では「適性検査」や「作文」などが課されます。この「適性検査」では、複数教科の知識を活用して論理的に考える力や表現する力が求められます。また、学費も大きく異なります。公立では入学後3年間は無料で、後半3年間も一般の公立高校と同じ程度というメリットもあります。

「併設型」と「中等教育学校」

公立中高一貫校のタイプは大きく分けて2つ、「併設型」と「中等教育学校」があります。併設型は、中学と高校が併設されており、高校でも新たに生徒を募集します。中等教育学校は、高校からの生徒募集は行わず、中学から高校まで6年間変わらない環境と切れ目ないカリキュラムのもとで一貫した教育を提供します。

東京都の例

◎併設型 白鷗高校附属中・両国高校附属中・富士高校附属中・大泉高校附属中・武蔵高校附属中
◎中等教育学校 小石川中等教育学校・桜修館中等教育学校・南多摩中等教育学校・立川国際中等教育学校・三鷹中等教育学校・区立九段中等教育学校

※注意:都内は11校の公立中高一貫校がありますが、全校で高校からの募集が停止され、中学からの募集のみとなっています。

受検って、何をするの?

1.選抜の種類と内容

選抜においては、ほとんどの学校で適性検査や作文が課されます。学校によっては、さらに面接や抽選、あるいは二次検査を実施する場合もあります。それぞれの概要は以下の通りです。

報告書(調査書)

小学校の先生が作成する資料で、外国語を含めた9教科の評定をメインに、特別活動や行動、出欠などを記録したものです。
5・6年生の2年間が対象の学校、あるいは6年生の1年間のみが対象の学校がほとんどです。

適性検査

私立中学校で行われる教科別の学力試験の代わりとなるもので、出題内容は学校によって様々です。小学校で学習した内容をもとに問題が作成されるため、私立中学受験のような発展的な内容ではなく、会話や資料を読む、自分の考えを説明する、といった問題が出題されます。

作文

与えられた文章を読み、それに関する課題について自分の体験・経験、知識を絡めながら400~450字程度の作文を課す学校が多いです。

面接

一部の学校で実施されています。個人面接や集団面接、グループ活動など、学校によって形式が異なります。

このほか、出願時に受験生本人の直筆による志望理由書が必要とされ、面接の際の資料とされることもあります。

2. 適性検査で試されるもの

適性検査で出題される問題は、主に以下の3種類に大別されます。これまで学んだことや身につけた知識を総合的に使って答えを導き、自分の考えを表現する、教科横断型の課題です。

  1. 小学校での学習内容の定着度と応用力を見る問題
  2. 統計資料や写真・図から、情報の読み取りや計算処理、課題の発見・解決の工夫などを見る問題
  3. 資料・文章の内容を理解し、自分の考えを論理的に表現する力を見る問題

ほとんどの問題が、字数が多い文章を読ませる形式のため、読解力は必須です。また、記述式の問題が多いのも特徴です。社会問題や時事問題が出題されることもあるので、日頃からニュースや新聞、親子の会話などを通して幅広い知識を身につけること、自分なりの意見を持つこと、他者の意見に耳を傾けること、そのような"広い意味での学び"が重要なのです。

あわせて読みたい

進め、公立中高一貫校合格への最短コース

栄光ゼミナールには、適性検査の特性を踏まえた学習の始め方、進め方、受検への対応の仕方が身に付く「公立中高一貫対策コース」があります。以下の3つの特徴から、生徒と保護者のみなさまに高い評価をいただいています。

1. 栄光ゼミナールの公立中高一貫校対策コースの強み

学び方からの指導

受検対策は、小学校で慣れてきた教科別の学習法とは別の学び方が必要です。栄光ゼミナールでは、教室でのルールの他、ノートのとり方、宿題の取り組み方まで、少人数クラスならではの対話型授業で生徒1人ひとりの志望校や理解度、性格を見ながら丁寧に指導。"その子に合った学び方"を定着させることから始めます。

第一志望へ一直線

公立中高一貫校は、原則一校しか受検できません。私立と併願をする受検生もいますが、適性検査は教科別の学力試験とは出題内容が異なりますので、併願校の決め方もポイントになります。公立中高一貫校を目指すなら、その学校を第一志望にして受検対策に集中したいところ。栄光ゼミナールなら、目標を決めて計画的、効率的に合格に近づくための学び方などをご提供できます。

ご家庭との協力

適性検査では、小学校での学習だけでなく生活や社会の中での幅広い知識も重要です。日頃から生徒に実践してほしいことやご家庭で行ってほしいことなどを保護者の皆さまにお伝えしています。保護者のみなさまと教室と協力して"総合的な学力"を養うのが、栄光ゼミナールのスタイルです。

2. 教材、カリキュラム、特別講座、作文対策も充実

栄光ゼミナールには、公立中高一貫校受検に必要な幅広いテーマ・ジャンルの問題をもれなく、計画的に学べるオリジナル教材とカリキュラムがあります。何度も改良を重ねたオリジナルテキスト「公立中高一貫対策問題集」で基礎力を育むほか、受検直前期には志望校に合った問題を教師が選び、重点的に対策を行います。また、夏休みに行われる短期集中ゼミや近隣の教室が合同で行う志望校別の特別講座では、他教室のライバルと刺激し合って学ぶことで、さらなるレベルアップが期待できます。さらに、添削のプロであるZ会と指導のプロである栄光ゼミナールが互いのノウハウを結集した「公立中高一貫校作文コース」も併用できます。Z会オリジナル問題のほか、適性検査作文の過去問を使いながら、具体的かつ的確にアドバイス。確かな作文力を育成します。

3. 高い合格実績が裏付ける、ノウハウが詰まった指導

2024年も、栄光ゼミナールからは多くの生徒が志望校に合格しました。公立中高一貫校においても、合格者総数357名という確かな実績を残しています。授業の中でお子さま自身の考え・意見をしっかり引き出す、少人数制ならでは指導で志望校合格へ導いていきます。

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