大学入学共通テストとは?日程や出題傾向を知ろう

更新日:2024/01/12

2023年の実施で3回目となる大学入学共通テスト。受験生の皆さんは過去2年分の問題や、試行調査の内容に目を通しましたか?導入されて日が浅い大学入学共通テストは予想が難しいですが、過去2年の問題を踏まえて2023年の出題傾向について解説します。「共通テストとはそもそも何?」「出願時期や日程は?」という基本事項についても説明していきますので、高校1年生・2年生の人もしっかりチェックしてください。

大学入学共通テストの基本

共通テストの基本方針

共通テストは、知識・技能の習得を測る教科型試験だけではなく、得た知識を活用する力として、大学教育で必要とされる「思考力・判断力・表現力」等を多面的・総合的に評価する試験です。文章・図・資料などの複数の情報から必要な情報を読み取る力や、読み取った情報を照らし合わせて課題を解決する力などが問われます。

共通テストの日程

令和6年度(2024年)の実施日は 令和6年1月13日(土)、14日(日)
追・再試験実施日は 令和6年1月27日(土)、28日(日)です。

高校3年の1年間は受験勉強はもちろん、各大学受験のための出願などのスケジュール管理がとても大切です。学校推薦型・総合型選抜や私立・国公立の大学の一般選抜を受験する人は事前に何がいつまでに必要かを調べておきましょう。

共通テストの基本情報はこちらから

出題教科・科目

共通テストで実施される教科は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目です。珍問や奇問と呼ばれるような難しい問題が出題されることはありませんが、科目によっては問題数が多く、早く問題を解かないといけない場合があります。解答時間にも注意して、試験に臨むことが大切です。過去問を解く際にも解答時間を意識して演習を行いましょう。
どの科目を受験するのかは、志望する大学によって異なります。国公立大では5教科以上、私立大の共通テスト利用方式では2~3教科が一般的です。指定教科(科目)も、大学により異なりますので、受験情報を得ることが大事なことです。わからないことがあれば、学校の先生や塾と相談しましょう。

2022年度の大学共通テスト結果とそこから見る出題傾向

平均点

出典:大学入試センター

2022年1月15日・16日の2日間に行われた共通テスト。受験者数は48.8万人。平均受験科目数は5.6科目でした。平均点は上の表のようになりました。
2年目となる共通テストは、数学Ⅰ・Aや生物など多くの科目で平均点が前年より下がりました。平均点の前年比が最も大きい生物では、単に知識だけでは解けないような出題に、苦戦した受験生が多かったようです。

主要教科の出題傾向

2022年共通テストから、主要3教科の出題傾向をまとめました。大学入試センターから示されている基本方針「大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成」の意図を前年以上に強く反映した出題が目立ちました。
質、量ともに増加した複数の資料から必要な情報を適切に読み取る問題や、授業での学習内容や日常生活の場面を題材にした問題が増えています。
新学習指導要領に切り替わる2025年度入試までは大きな変更はなく、今年度の出題傾向が続くものと思われますので、過去問と併せて傾向も把握しておきましょう。

英語

リーディング

  • すべて読解問題のみで、「ブログ」「学校新聞」「掲示物」「雑誌記事」「プレゼンテーションポスター」など、日常生活にかかわる多種多様な内容が出題された。
  • 総語数は約6,000語で、前年よりもさらに500語程度増加した。
  • イラストなどのビジュアル情報がほぼすべての問題で出題。

リスニング

  • 第1・2問は2回読み、第3~6問は1回読み。
  • 読み上げ語数は約1,500語程度。
  • アメリカ英語以外のイギリス人や非ネイティブの英語も読まれた。

数学

Ⅰ・A

  • 大問5問構成、第1・2問は数学Ⅰで必答問題、第3~5問は数学Aで2題選択問題。
  • 三角比の表を利用する問題では縮尺をまぜることにより、難易度を上げている。
  • 非常に多くの内容が含まれており、時間的余裕は少ない。

Ⅱ・B

  • 大問5問構成、第1・2問は数学Ⅱで必答問題、第3~5問は数学Bで2題選択問題、第3問確率分布と統計的な推測を選択する受験生は少ないだろうが、第4問数列より難度が低かった。
  • 第1問で図形と方程式が出題された。
  • 第4問数列は日常生活を題材としているものの、読解に時間を要する、少しわかりにくい状況の問題であった。

国語

現代文

  • 第1問は2つの文章を読ませる複数テクスト型の出題。
  • 第2問は例年出題されていた語句の意味を問う知識問題がなくなった。
  • 問5では生徒のノートに基づく空欄問題で、昨年に続き共通テストの特徴的な問題が出題。
  • 2つの本文が提示され、比較考察させる出題。

古文

  • 七言律詩とその序文の双方に関わる設問が2題出題。

漢文

  • 情報量が多く、一語一句を的確に読み解く必要がある。

大学入学共通テスト英語・数学の特徴

2022年の問題からわかる出題傾向については上でまとめたとおりです。過去問や予想問題集を活用して、対策を進めてください。
ここからは共通テストの前身であるセンター試験との違いについて改めて解説します。過去問演習の一環としてセンター試験の問題を解こうと考えている人もいると思いますが、その違いをしっかりと理解してから上手に取り入れるようにしましょう。

英語の出題傾向

○センター試験から変更されたポイント

リーディング

  • 発音・アクセント問題・整序英作文問題が無くなった。
  • 試験全体で使用される語数が約5,400~6,000語となり、センター試験よりも1,000語以上が増加した。
  • 読解問題のみの構成となり、英文の内容がSNSのやり取りやWEBサイトなど実生活に即したものに。
  • 「難しい文章を正しく読む」よりも「身近な話題を扱った文章を速く読む」ことに重点が置かれた。
  • 図表やグラフなど複数の資料から必要な情報を読み取り、整理して考察する「課題解決型」が出題された。
  • 「fact(事実)」と「opinion(意見)」を区別して選択するなど、これまでにない出題傾向が見られた。

リスニング

  • リーディングとの配点比率が4:1から1:1に変更された。
  • センター試験ではすべて2回読み上げだったのが、6問中4問が1回のみに。
  • 聴き取った内容を答えるのではなく、要点の整理や図表内容を含めた答えを求める出題に。

リーディングでもリスニングでも、基礎ありきの応用力や実用性が試されています。単語の暗記や英文法の理解も大切ですが、これまでとは異なる独自の対策が必要と言えます。

数学の出題傾向

○センター試験から変更されたポイント

  • 全体を通して計算問題が減少し、複数の選択肢から当てはまるものを選ぶ問題が増加。
  • 必答問題では、問題を抽象化し、一般的関係の把握力を問う出題に。
  • 選択問題では、一見すると難しい課題に対して穴埋めや簡単な計算などで誘導しながら解き進める問題など、これまでにない問題へのアプローチが多く見られた。

「数学を用いて身近な問題・課題を解決する」という基本方針に沿って、計算力よりも読解力や応用力を問うものが多く出題されています。

栄光で大学入学共通テスト対策

まだまだ出題傾向を読むのが難しい大学入学共通テスト。その対策には、情報収集が必須です。栄光では、入試形式の変更を速やかにとらえ、受験生にその情報を提供し、変化に応じた適切な指導を行うことで志望大学への現役合格をサポートします。

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