中学生のための英語勉強法(高校受験・定期テスト対策)

更新日:2024/05/01

目次

01. 高校受験だけじゃない!英語の重要性について

高校入試では必須科目の英語ですが、実は大学入試でも同様に、文系学部でも理系学部でも英語が必須であることがほとんどです。さらに、就職活動や入社後もTOEIC®の点数などを通じて英語力を測られることが多いです。グローバル化が進む中、英語は必須のスキルと言って良いでしょう。本来、語学は試験のためのものではなく、コミュニケーションツールです。自分の気持ちや考えを英語で伝えられることはきっと世界を広げ、将来の選択肢を増やし、人生を豊かにしてくれるはず。「日本に住んでいる限り英語は不要」と考えるのではなく、将来を見据えて英語学習に取り組みましょう。中学生で英語の基礎を築くことこそ、英語力を身につけることがその第一歩になります。

02. 英検®を持っていれば安心?英会話スクールだけで十分?

英検®をはじめとする英語の外部検定の受検者は増加の一途を辿っており、検定を利用する大学・高校もまた増えています。2024年に入試で外部検定を利用した大学は462 校で、これは国公私立大学全体の6割に相当します。高校入試でも出願資格や加点、優遇などの形で特に私立高校入試で利用されます。従って、基本的には外部検定の受検は推奨されると言って良いでしょう。

しかし、検定さえ持っていれば安心かと言えば、決してそんなことはありません。たとえば英検®は、級によってライティングはあるものの、ほとんどがマークシートです。また、文法問題も割合としては小さいため、英検®は持っているものの、定期テストや模試で思うように取れない…という生徒は少なくありません。

同様に、幼児や小学校低学年から英会話スクールに通っている生徒は、英語を聴き取る耳や発音は鍛えられており、会話は得意かもしれません。ところが、多くの単語は知っていてもスペルはわからなかったり、コミュニケーションはできても文法的に正しくなかったりと、英会話で身につけた力は必ずしもペーパーテストの点数には結び付かないことがあります。中学校で学習する英単語を覚えることと、文法を正しく学ぶことは英語力の基礎を身につけるために非常に重要です。英語が得意な生徒も不得意な生徒も、中学で改めてスタートするつもりで英語の学習をしていきましょう。

03. 中1で、英語に苦手意識を持たないために

英語に苦手意識をもつタイミングはいくつか考えられますが、一番多いのは、中学1年生でのつまずきです。小学校の「外国語」の授業で英語にはふれてきているものの、実際に単語を書く経験をしてきていない生徒は多く、単語のスペルを覚えることに苦労します。そうこうしているうちに、本格的に文法の学習が始まります。代名詞の変化、be動詞と一般動詞、三単現のS、名詞の複数形のS…初めて遭遇する文法用語とルールに戸惑い、イヤになって逃げたくなるかもしれません。しかし、逃げる前に立ち止まりましょう。苦手だと決めつけてしまう前に、わからないことが何なのか考えることが重要です。

まずは、中1の段階で英語は「単語を覚えるための努力」と「文法を理解するための論理的思考力」が必要な教科であることを知ってください。しかし、決してハードルは高くありません。中1からコツコツと努力して単語を覚え、一つひとつ丁寧に文法を理解することを積み重ねれば、英語はきっと得意になり、入試でも得点源になるはず。まずは、「自分は英語ができない」と決めつけずに、正しい学習法を身に着けていきましょう!

04. 英語を得意にするキー学年は中2

中学1年生で基礎を学んだあとはカギを握る学年である2年生に進級します。2年生が重要である理由は、ここで中学英文法の大半の文法事項を学ぶからです。2年生の学習内容をきちんと押さえておけば、3年生になっても、さらに高校生になっても大丈夫でしょう。以降で英語が苦手教科になることは、めったにありません。詳細は後述しますが、文法学習のポイントを押さえて、焦らず段階を踏めば必ず問題が解けるようになります。中学2年生までの文法事項をきっちり習得して、中3以降の授業や受験に備えましょう。

05. オススメ!分野別、英語の勉強法

効率良く英単語を覚える方法

単語をひたすら暗記するには限界があります。覚え方にはいろいろな方法があり、向き不向きもありますが、まずは「覚え方を覚える」のが鉄則です。

綴りが似ているところ・違うところを観察する
┗単語学習が始まる中1の生徒にオススメ!

(例)  "father"(父親)、"mother"(母親)、"brother"(兄弟)
☞末尾の-therが共通していますね。一方で、"father"の最初の母音はつづりも発音も他とも異なります。

(例) "junior"(年下の)、"senior"(年上の)、"superior"(優れた)、"inferior"(劣った)
☞ラテン比較級と呼ばれる語は、末尾の-iorが共通していますから、単語の前半だけ押さえれば間違えません。

接辞に意識して派生語を覚える
┗品詞を意識しなければならない中2の生徒にオススメ!

(例) "easy" (易しい・楽な) ⇒ "ease" (容易さ・楽さ)⇒"disease"(病気)
☞disは否定を表す接頭辞です。身体が楽な状態ではないので、「病気」というわけです。

(例) "depend" (頼る) ⇒ "dependent" (依存した) ⇒ "independent" (自立・独立した)⇒"independence" (自立・独立) 
☞dependを中心にことばのネットワークが広がっていることがわかります。

語源の繋がりでまとめて覚える
┗知っている単語が多い中3の生徒にオススメ!

(例) "expect" (予期する、予想する)、"respect" (尊敬する)、"inspect" (調査する)、"spectator" (スポーツなどの観客)
☞これらはすべてラテン語のspecere「見る」から来ています。                      
expectは先を(ex-)見る。respectは振り返って(re-)見る。inspectは中を(in-)見るというわけです。

派生や語源などの単語の「成り立ち」を知って覚えたものは忘れにくいものです。また、中には自分で工夫をこらして覚え方を楽しむ子もいます。「先生、『バセバ11』ってローマ字で書いてみて!」と言われてホワイトボードに書いてみたところ "baseba11"となりました。彼は、"baseball"の綴り(つづり)をこうして覚えたそうです。もちろん正しく発音できることが前提ですが、綴りの覚え方としては有効かもしれませんね。

書く練習をする際は、ただひたすら同じ単語を10回続けて書くのは効果的とは言えません。前に書いた単語を写し書きしているだけでは、うっかり間違った綴りで覚えてしまう場合もあります。1回ずつ、直前に書いた単語を隠して書くのがおススメです。このとき発音しながら書く練習をすると更に学習効果が高まります。ある程度覚えてきたら自分で単語テストをやってみましょう。

文法問題の対策方法

文法学習は、メカニズムの理解と表現の暗記のバランスが鍵です。多くの文法事項はなぜその「形」や「語順」になるのか、必ずルールが存在します。メカニズムやルールの説明ができないということは、その文法事項が理解ができていないということだと認識しましょう。たとえば、問題演習中に解答を間違えたら、なぜ模範解答が正答なのか・なぜ自身の回答は誤りなのかの両方を考え、説明できるか確認してみてください。なんとなく正解した場合もなぜそうなるのか説明してみましょう。

一方で、すべての文法・語法・表現に説明を求めるには限界があります。表現としてそのまま覚えてしまった方が早いものも少なくありません。このメカニズムを理解すべきものと、そのまま暗記すべきものを区別していくことがポイントです。

実は文法問題のパターンは世に出尽くしており、指導要領の改訂を除けば、新しい傾向の問題に遭遇することはめったにありません。定期テストでも、模試や入試でも、過去に出題された問題が解ければ、本番でも必ず解けます。定期テストでは範囲内の教科書や『ワーク』を徹底演習し、高校入試では塾のテキストや志望校の過去問でしっかりと準備をし、文法問題を得点源にしましょう。

読解力の鍛え方

長文問題は経験値がモノを言います。英文を読むという作業に慣れるために、たくさんの文章を読んでおきましょう。学校や塾の教材はもちろん、web上には子どもや英語学習者向けのニュースサイトなど、たくさんのリーディング用コンテンツがあります。多読は語彙力・読解速度向上にも効果的ですので、多くの英文に触れましょう。

英文を読んでいると、1つの不明単語に囚われてしまい、文全体がわからなくなってしまうことがあるかもしれません。ここで大切なのは、英文の意味を捉えるのに文中の全ての単語を知っている必要はないということです。1つ2つは知らない単語が出てきても当然といった心構えで、パニックにならず読み進めましょう。知らない単語に当たったら、その単語ではなく、その「文」が何を意味しているかを考えるようにしてください。もちろん語彙力はあればあるほど有利であることは間違いありません。

また、入試問題の長文は時事を含むさまざまなテーマから出題されます。多少なりとも背景知識があると読みやすくなりますから、日ごろからニュースや新聞などに目を通すことはもちろん、理科や社会の学習にもきちんと取り組みましょう。

英作文の勉強法。記述力を身につけるためには?

英作文は原則として減点法で採点されますから、如何にミスを最小限に抑えるかが重要です。基本的には頭に浮かんできた「書きたいことを書く」のではなく「書けることを書く」ことを心がけましょう。ただし、論理性を欠く文や表現の重複・語数稼ぎと思われるような内容は減点対象ですから、内容面にも注意を払う必要があります。

国語の作文と同じように、英作文にも文章の型があります。書き出し、段落の組み立てなどのパターンを知れば、必ず書けるようになります。そのために必要なのはさまざまテーマで何度も書くことと、先生の添削です。文法上の間違いはもちろん、誤字やスペルミスなどは自分ではなかなか見つけることができないので、先生の添削は必須です。また、模範解答や先生のお手本を見て学び、表現の幅を広げることも非常に効果的ですよ。

リスニング力を養うには?

公立高校入試では配点の約2割、中でも埼玉県立や千葉県立高校入試では実に3割をリスニングが占めています。私立高校でもリスニングを課す高校は多いです

単語をどれだけ知っていても、文法がどんなに得意でも、リスニングは完全に別のスキルだと思ってください。例えばネイティブが "at your house"と言ったとき、「アッチャハス」と聞こえるかもしれません。文字で見ればわかるのに、音声となると聞き取れないから意味がわからない、ということは多々あります。ではなぜ聞き取れないかと言うと、それはズバリ発音が出来ないからです。自分が発音できない音は聞き取ることができません。従って、リスニング対策に有効なのは実はスピーキングなのです。
スクリプトを見ながらネイティブの音声を聞き、同じように真似して発音してみましょう。音が繋がったり、音が消えたり…紙の上に書かれた文字とは全く異なる印象を受けるでしょう。そうして何度か音読をしたあとに、もう一度音声を聞いてみてください。きっと驚くほど聞き取れるようになっているはずです。

06. 定期テストで英語の点数を上げるには?

定期テストでは、単語や文法問題・長文読解が主ですが、最近ではリスニング問題や英作文なども増えてきています。まずは、教科書のテスト範囲の英文を全文和訳できるようになりましょう。そのうえで、新出単語は必ず覚え、文法事項については説明できるようにしておいてください。問題演習には学校の『ワーク』や配布されたプリント、塾のテキストを使って繰り返し取り組んでおくと得点をアップに繋がります。もちろん日頃から学校の授業に集中して取り組むことが大切であることは言うまでもありません。

07. テストの点数が下がったときに見直すポイントは?

まずはミスの分析をしましょう。スペルミスなのか、表現を覚えられていないのか、文法事項を理解できていないのか。失点したポイントを理解できなければ、また同じミスをする可能性があるので、分析は非常に大切です。試験勉強の開始時期や取り組む時間が十分だったかも振り返ってみてください。分析が終わったら、間違った問題はもちろん、類題を基本レベルからやり直してみましょう。テストとは文字通り「検査」です。今の自分の英語力の検査結果が手元にあるわけですから、ここから修正・改善する大チャンスです。戻ってきたテスト結果・答案とにらめっこしながら、一つひとつの項目を克服していきましょう。これを繰り返せば必ず成績は上がります。

08. 高校入試対策・受験勉強の方法。偏差値アップを狙うには?

公立高校入試の英語

公立高校入試の出題の中心は読解問題です。単語も文法も教科書レベルを超えることはありませんが、試験時間内に読み切れるか・解き切れるかといった、時間との勝負になることが多いです。長文読解に慣れるまで時間がかかりますので、早めに対策を講じる必要があります。

中1・中2で基礎を固めたあとは、中3の夏あたりから長文をたくさん読みましょう。最初は短いものでも良いので、毎日1本文章に触れるようにすると、読解力がついてくることが実感できるでしょう。

公立高校の中でも独自問題を出題する学校を志望する場合は、私立の難関校と同様の対策が必要です。原則として、公立ですので、やはり教科書レベルを超えることはありません。しかし、一般に長文の総単語数が共通問題よりもずっと多かったり、文章や英作文のテーマが難解だったりすることが多いのです。加えて、独自問題を出題する公立高校を志望生徒は、私立の難関校を志望していることがほとんどですから、入学後のことを考えてもライバルと同等の学習をしておくのがよいでしょう。

私立高校入試の英語

私立高校の入試では、教科書レベルを超える単語や文法問題が出題されることは珍しくありません。特に、難関高校になると、高校2年レベルの問題や、ときには大学受験レベルのものも出題されます。単語をはじめ要求される知識水準が公立とは全く異なり、学校の授業や教科書だけでは太刀打ちできません。また、各高校によって特色があるので、志望校によってそれぞれの対策が必要となります。

まずは塾や市販のテキストを使って、中3の夏までには文法を完成することを目標に学習を進めます。志望校を決めたら、遅くても中3の秋には過去問に取り掛かりましょう

09. 苦手は克服できる!

英語に苦手意識をもつ子はたくさんいます。しかし、苦手を克服した子もたくさんいます。中1で完全に英語が嫌いになって、中2で栄光ゼミナールへ入塾。先生の指導に従ってコツコツと単語を覚え始め、文法や英作文で間違った箇所を先生に添削してもらって正しく解釈し、英語の成り立ちを理解した途端にグンと伸び始めました子がいました。中2の秋には成績が3から5にアップし、英語が得意科目に。テストでも確実に点数が取れるようになったのです。

英語は「伸びやすい」教科ですが、自分では採点が難しい教科でもあるので、良い先生を見つけることも伸びる秘訣です。

塾にできること

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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