2027年度高校入試|志願動向の変化や私立高校の大学附属校化~注目校を徹底解説

「高校受験は、先輩たちと同じように勉強していれば、なんとかなるでしょ?」
今、そのように考えている人は、ちょっと待ってください。なぜなら、2027年度の高校入試は、今までの入試とは変わりつつあるからです。
「大変そうだな……」と不安になるかもしれませんが、心配はいりません。変化の時代ということは、見方を変えれば「これまでの常識にとらわれず、自分の強みを最大限に活かして逆転を狙えるチャンス」が転がっているということでもあるのです。
志望校選びに悩む中学生の皆さんへ、2027年度高校入試のポイントと、今知っておくべき注目校について解説していきます。
目次
2027年度高校入試のポイント
2027年度の高校入試の注目ポイントは、「志願動向の変化と公立入試の二極化」「私立高校の大学附属校化・系属校化」です。詳しくみていきましょう。
志願動向の変化と公立入試の二極化
公立高校の志願率が年々低下し、私立高校の志願者が増加する傾向が続いています。また、公立高校入試では学校により二極化も進んでいます。高校入試にどういった変化が起きているのでしょうか。
①私立授業料の実質無償化による選択肢の拡大
公立高校の志願率低下の最大の要因とされるのが、いわゆる「私立高校の授業料実質無償化」です。経済的な理由から公立一択だった受験生・保護者が、私立高校を選択肢に入れることができるようになりました。
少子化に伴ってクラス数の削減や学校の統廃合が進められ、各都県の公立高校全体の募集枠は減っています。しかし、公立を志願する受験生はそれ以上に減少しており、東京都は下げ幅が少し収まってきましたが、私立高校授業料の実質無償化が全国に拡大したことによって神奈川県・千葉県・埼玉県でかなりの減少が見られました。
2026年度は各都県全体の倍率を見ても、東京都(1.26倍)、神奈川県(1.15倍)、千葉県(1.18倍)、埼玉県(1.11倍)と、過去に例がないほど「抑えられた」数字が並んでいます。
全体的に志願者数・志願率は低下していますが、「公立が入りやすくなったんだ」と油断してはいけません。都立高校では全体の3校に1校の割合(66校)で定員割れとなる一方で、人気校や難関校に受験生が集中しており、学校によって二極化が進んでいるのが実態です。
②公立志望者の共学志向による人気の二極化
もう1つ注目すべき傾向は、公立高校志望者の「共学志向」です。
例えば埼玉県では、伝統的な男女別学のトップ校である県立浦和高(1.17倍)や浦和第一女子高(1.20倍)が倍率を下げる一方で、共学のトップ校である大宮高(1.53倍)や市立浦和高(1.88倍)には多くの受験生が集まりました。東京都でも「進学指導特別推進校」である駒場高が(1.92倍)と高倍率になっています。
前述の通り、公立志願率が低下している中でも人気校には志願者が集中する二極化の傾向があるため、共学志望の人は引き続き厳しい戦いが予想されます。
私立高校の大学附属校化・系列校化
2027年度高校入試で次に注目すべきポイントは、「私立高校の大学の附属校化・系列校化」です。
附属校・系列校ってなに?
特定の大学等と連携関係にある学校のことです。高校での成績が一定の基準を満たしていれば、一般入試を受けなくても、そのまま上の大学へ進学できる権利(内部推薦権)が得られるのが最大の魅力です。
直近の2026年度入試では、男子校だった「日本学園」が高校の共学化に踏み切り、「明治大学付属世田谷」へと生まれ変わったことで、推薦・一般入試ともに多くの受験生が集まりました。
さらに、それだけではありません。
- 「順天高校」 ➡ 「北里大学附属順天高校」へ
- 「宝仙学園高校(理数インター)」 ➡ 「順天堂大学系属理数インター高校」へ
このように、有名な大学と連携する学校が続々と出てきています。2027年4月からは、東京家政学院中学校・高等学校が法政大学初の系列校となり、校名も「法政大学千代田三番町中学校・高等学校」になります。東京家政学院の建学の精神と法政大学憲章の親和性もあり、系列校化が決まりました。双方の校舎が近いため中高大連携がしやすく、法政大学への進学の面でも連携強化が予定されている、注目の学校です。
こうした大学附属校化・系列校化は、学生の皆さんにとって内部推薦での進学のチャンスになるだけでなく、大学での学びをイメージして、進路の幅を広げるきっかけにもなります。
【2027年度高校入試】目を離してはいけない「注目校」はここだ!
2027年度入試で特に動向をチェックしておくべき注目校を、その理由とともにまとめました。志望校選びのヒントを見つけてみてください。
【東京都】
| 学校名 | 区分 | 2027年度の注目ポイント&傾向 |
| 明治大学付属世田谷 (旧:日本学園) | 私立 | 【明大人気を牽引】 2026年度に共学・附属化し、多くの受験生が集まりました。2027年度はその熱狂が少し落ち着くか、あるいは高止まりするか、注意が必要です。 |
| 法政大学千代田三番町 (旧:東京家政学院) | 私立 | 【法政大学の「お膝元」に誕生する初の系列校】 2027年4月から、法政大学の系列校になります。法政大学のキャンパスに近い「千代田区三番町」という立地を活かした連携に注目です。 男女共学化の有無や入試形態の発表はこれからなので、最新情報に注意するようにしましょう。 |
| 日比谷 | 公立 | 【推薦入試の変化】 一般入試の受検者数が伸びており、ハイレベルな入試状況が続いています。一方、かつて難度の高かった推薦入試では、以前と比べると倍率が落ち着いてきています。 |
【神奈川県】
| 学校名 | 区分 | 2027年度の注目ポイント&傾向 |
| 慶應義塾 | 私立 | 【2次試験廃止による変動】 2026年度に2次試験が廃止され、受験者数が大幅に増加しました。2027年度も引き続き受験生が集中する可能性があります。 |
| 清泉女学院 | 私立 | 【高校募集の開始】 高校募集のない中高一貫校でしたが、2027年度から高校の入学募集を開始します。初年度は、書類審査と作文で15人程度の募集の予定です。 |
| 多摩 | 公立 | 【隔年現象の可能性】 国公立大学への進学実績が高く、2026年度は1.76倍と高倍率になりました。倍率は、前年度の数値が高いと今度は下がるといった隔年現象の影響が大きくあり、2027年度の倍率は下がる可能性があります。 |
【千葉県】
| 学校名 | 区分 | 2027年度の注目ポイント&傾向 |
| 芝浦工業大学柏 | 私立 | 【理系・情報教育への関心】 近年の理系人気を背景に、共学の私立高校として志望者が増加しています。大学推薦枠もある一方で、多くの難関大に合格者を出している学校です。 |
| 専修大学松戸 | 私立 | 【公立トップ校の併願先】 高い進学実績があり、公立第一志願者が併願として受けるため、実質倍率以上にレベルが高い戦いになります。 |
| 東葛飾 | 公立 | 【「思考力を問う問題」の廃止】 千葉県で唯一、「思考力を問う問題」を採用していましたが、2027年度からの廃止が発表されました。国語・数学の学校独自問題へ切り替わることになります。 |
| 県立千葉 / 千葉東 | 公立 | 【制度変更後2年目】 2026年度から、「思考力を問う問題」を廃止し、「作文」や「小論文」へと変更しました。まずは5教科で確実に高い点数を取ることが、合格への重要な道筋となります。 |
【埼玉県】
| 学校名 | 区分 | 2027年度の注目ポイント&傾向 |
| 栄東 | 私立 | 【多くの受験者数を集める進学校】 毎年多くの公立トップ校志願者が併願する共学の私立高校です。東京・神奈川の優秀層も集まる1月入試の倍率動向は、2027年度も周囲の学校の難易度に大きな影響を与えるでしょう。 |
| 大宮開成 | 私立 | 【国公立大合格実績が急伸する大注目校】 近年の大学合格実績の伸びが著しく、今勢いのある共学の私立高校の一つです。公立上位校の併願先として人気が非常に高まっており、2027年度入試でも合格基準がさらに高止まりする可能性があります。 |
| 県立浦和 | 公立 | 【県内トップレベルの男子校・新制度での動向に注目】 2026年度は倍率の低下が注目されました。2027年度から入試方法が変わる中、どのような「特色選抜」を導入するか要注目です。入試方法が従来型から変化しても、深い思考力を測る本質的な難しさは変わりません。 |
2027年度受験生の皆さんへ伝えたいこと
ここまで、2027年度高校入試の最新動向と注目校についてお話ししてきました。
様々な変更点やトレンドに戸惑ってしまうかもしれないですが、周りの情報に振り回される必要はありません。志望校をどうやって選んだら良いのか迷ったら、一人で抱え込まず、まずは塾の先生に相談してみてください。栄光ゼミナールでは、皆さんの成績状況と最新の入試情報から、最適な志望校をご提案いたします。

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒一人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があり、自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析し、苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。







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