小中高生の家庭のSDGsに関する意識調査(2021年実施)

株式会社栄光(本社:東京都千代田区代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2021年8月11日(水)~8月25日(水)に、小中高生の家庭のSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に関する意識調査を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者487人の有効回答が得られました。

<調査概要>
調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員
    (栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年8月11日(水)~8月25日(水)
回答者数:487人(小学生保護者:218人 中高生保護者:269人)

小中高生の家庭のSDGsに関する意識調査のまとめ

  • 保護者の多くがSDGsを「持続可能でより良い世界を目指す国際目標」であると認識
  • 保護者の8割以上がSDGsに「関心あり」特に「気候変動」への関心が高い
  • 子どものSDGs認知度は8割超 きっかけは「学校の授業」や「ニュースを見た」
  • SDGsに関する入試問題」に対する保護者の関心度が高い傾向
  • 子どもに「SDGsに関心をもってほしい」保護者は95%以上
    理由は「世界規模の課題について理解をしてほしいから」

栄光ゼミナール調べ

Q1.保護者自身は、「SDGs」という言葉を聞いたことがありますか。(n=487、単一回答方式)

「SDGs」という言葉を聞いたことがあるかについて、小中高生の保護者に聞いたところ、92.2%の保護者が「聞いたことがある」と回答した。

Q2.保護者自身は、「SDGs」についてどの程度知っていますか。(n=449、単一回答方式)

「SDGs」という言葉を聞いたことがあると回答した保護者に、「SDGs」についてどの程度知っているかを聞いた。「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、世界規模の課題に対する目標が分野ごとに分けられており、内容もある程度理解している」と回答した保護者が48.3%と最も多かった。次いで、「詳しい内容までは知らないが、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であることは知っている」と回答した保護者が46.1%と、ほとんどの保護者が「SDGs」が「持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」であることを認知していることが明らかとなった。

Q3.保護者自身は、「SDGs」についてどの程度関心がありますか。(n=487、単一回答方式)

保護者に、自身は「SDGs」についてどの程度関心があるかを聞いたところ、8割以上の保護者が「とても関心がある」「やや関心がある」と回答した。「SDGs」の認知度だけでなく、その関心度も非常に高いことが明らかとなった。

Q4.SDGsの17のゴールの中で、保護者自身の関心が特に高いものはどれですか。(n=412、総回答数1182、複数回答方式(最大3つまで))

「SDGs」について「とても関心がある」「やや関心がある」と回答した保護者に、「SDGs」で掲げられている17のゴールのうち、特に関心が高いものを聞いた。最も保護者の関心が高いゴールは「13.気候変動に具体的な対策を」で、3人に1人以上の保護者が関心を持っていることがわかった。

Q5.子どもは、「SDGs」という言葉を知っていますか。(n=487(うち小学生保護者218、中高生保護者269)、単一回答方式)

続いて、保護者に、自身の子どもが「SDGs」という言葉を知っているかを聞いた。小学生保護者・中高生保護者とも、「知っている」と回答した割合は80%以上で、多くの小中高生が「SDGs」を知っていることが明らかとなった。

Q6.子どもが「SDGs」を知ったきっかけは何ですか。(n=405(うち小学生保護者181、中高生保護者224)、総回答数828、複数回答方式(あてはまるものすべて))

子どもが「SDGsを知っている」と回答した保護者に、そのきっかけを聞いた。小学生保護者・中高生保護者ともに最も多かったのは「SDGsについて学校で学んだ」で、それぞれ65.7%、79.9%にのぼった。また、「SDGsに関するニュースを見たり聞いたりした」ことがきっかけになったという小学生・中高生も半数以上であることが分かった。

Q7.これまでに学校でSDGsを取り扱った授業はありましたか。(n=487(うち小学生保護者218、中高生保護者269)、単一回答方式)

子どもが通っている学校で、これまでにSDGsを取り扱った授業があったかを聞いた。「授業があった」と回答したのは、小学生保護者の49.1%、中高生保護者の59.5%だった。小学校では2020年度から、中学校では2021年度から、高校では2022年度導入の新学習指導要領では、「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されており、教科書でも取り上げられるなど、学校においてSDGsの授業や取り組みの機会が増えていると考えられる。

Q8.学校でのSDGsを取り扱った授業は、どのような内容の授業ですか。(n=270(うち小学生保護者109、中高生保護者161)、総回答数476、複数回答方式(あてはまるものすべて))

これまでに、「学校でSDGsを取り扱った授業があった」もしくは「今年度中に授業がある予定」と回答した保護者に、その授業の内容を聞いた。最も多かったのは、「学校の先生が指導する授業」で、小学生保護者の71.6%、中高生保護者の66.5%だった。また、中高生では「自身で調べてレポートを提出する」形式や、小学生では「課題について調べ、授業で発表する」形式の授業も行われていることがわかった。

Q9.中学・高校・大学入試に出題される「SDGs」の問題傾向について、保護者自身はどの程度関心がありますか。(n=487(うち小学生保護者218、中高生保護者269)、単一回答方式)

学校の授業だけでなく、中学・高校・大学入試でも、「SDGs」を扱った問題が出題されている。入試問題での出題傾向について、保護者自身がどの程度関心があるかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも「とても関心がある」「やや関心がある」は約9割にのぼり、非常に関心度が高いことが明らかとなった。

Q10.子どもに、「SDGs」について関心をもってほしいと思いますか。(n=487(うち小学生保護者218、中高生保護者269)、単一回答方式)

保護者に、自身の子どもに対して「SDGs」に関心をもってほしいと思うかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも95%以上が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。自身の関心度よりも「子どもにSDGsに関心をもってほしい」と考えている保護者が多いことが明らかとなった。

Q11.子どもに「SDGs」に関心をもってほしいと思う理由は何ですか。(n=467(うち小学生保護者210、中高生保護者257)、総回答数1276、複数回答方式(あてはまるものすべて))

子どもに「SDGsに関心をもってほしい」と回答した保護者に、その理由を聞いた。最も多かったのは、「世界規模の課題について理解をしてほしいから」で、小学生保護者の57.1%、中高生保護者の58.8%だった。そのほかにも、「自分の将来について考えるきっかけになってほしいから」「様々な価値観やバックグラウンドを受け入れられる人になってほしいから」という理由も半数以上にのぼった。

Q12.「SDGs」について、子どもに取り組んでほしいことはありますか。(n=487(うち小学生保護者218、中高生保護者269)、総回答数1015、複数回答方式(あてはまるものすべて))

「SDGs」について、子どもにどのようなことに取り組んでほしいかを聞いたところ、小学生保護者67.0%、中高生保護者62.8%が「SDGs達成のため、家庭でできることに取り組む」と回答した。子どもだけでなく保護者も一緒に、身近に取り組めるところから、SDGsを達成していきたいと考える保護者が多いと考えられる。

Q13.SDGsに関して、家庭で子どもと一緒に取り組んでいることがあれば教えてください。(自由回答方式)

・フードロスを減らすための取り組みをしているプロジェクトをクラウドファンディングで支援している。

・まだ認知度の低いテーマで、言葉が先行しているような印象がある。身近なことに置き換えて、各自できることから取り組んでいくのが持続的につながると思う。折にふれて、家庭内でも話題として話すようにしている。

・ネガティブな内容のニュースが報じられるたびに、SDGsの観点で足りなかったことがあったからこの結果になったのではないか、という話をしている。

・学校の夏休みの宿題でSDGsのテーマを選び、絵を描くというものがあったので、一緒に調べて描いてみた。その後もニュースで取り扱っている時があると話をしたり、水の出しっぱなしをやめたりと、生活の中で自然と意識するようになった。

・SDGsについて授業で習ってからとても興味があるようです。ニュース番組で、ある問題が取り上げられているのを見て、「これはSDGsの目標になっているね」などと話題になり、どうすれば解決できるのかなど、考えたことを話し合っています。

・恥ずかしながらSDGsについて知らず、子どもに教えてもらって知りました。とても詳しくてびっくり。子どもの方がよっほど視野が広いです。

・学校でかなり勉強したので、家でもリサイクルや特に食べ残しについて、兄弟で夕食時に言い合いするようになった。

・学校でSDGsについての授業があり、班ごとにテーマを決めて調べ学習をし、発表したりしたそうです。娘は、世界の水事情やトイレの普及等について調べ、日本とは違う状況で苦労している国があることを知りました。それをきっかけに、家庭では、節水について考え、気をつけるようになりました。

栄光の取り組み

栄光ゼミナールでは、小中高生のご家庭を対象とした調査を行っています。
こちらの記事のpdfは下記からご覧ください。

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