中学受験に役立つ、漢字の勉強法。記憶に残る覚え方とは?

更新日:2024/06/11

中学受験では覚えることがたくさん。早く応用問題に進もうとするあまり、基本である漢字の勉強がおろそかになってしまいがちです。しかし、漢字は入試の得点源であり、漢字の意味を正しく理解し、読み書きできる力は、国語以外の教科でもとても重要です。
そこで今回は、中学受験における漢字問題の対策方法や、漢字に苦手意識を持つお子さまが効率的に覚えるコツについてご紹介します。

目次

中学受験の漢字問題は貴重な得点源

小学部テスト風景

中学受験の国語では、ほとんどの学校で漢字問題が出題されます。問題数は少なく、配点は低いことが多いですが、それでもきちんと対策する必要があります。その理由から考えていきましょう。

中学受験では1点の差が合否を分ける

入試は1点の差が合否を分ける厳しいもの。そのため、しっかり対策をすることで正答できる漢字は、貴重な得点源となります。また、国語以外の教科でも、漢字から知らなかった熟語の意味を推測できる、歴史上の人物の名前を正確に書けるなど、漢字力があれば受験の大きなアドバンテージとなります。

中学受験の漢字問題の出題傾向は?

漢字問題の出題数や難易度は学校によって異なりますが、どのような形式で出題されることが多いのでしょうか。ここでは漢字問題の出題形式と最近の傾向について紹介します。

出題形式は2種類に分けられる

漢字問題の出題形式は大きく2種類に分けられます。

文章問題から出題

1つめは、題材となる文章中の一部の語句がカタカナになっていて、それを漢字に直す書き取りや、漢字の読み取りが問われる問題です。前後の文章から語句の意味をとらえて解答することが求められます。

独立した大問として出題

2つめは、大問として複数の漢字問題が単体で出題される問題です。同じ読み方をして意味が異なる同訓異字や同音異義語の使い分けを問う出題も多くみられます。

<例>
同訓異字…はかる(図る・測る)、あつい(熱い・暑い)、のぞむ(望む・臨む)
同音異義語…せいかく(性格・正確)、きかい(機械・機会)、たいしょう(対象・対称)

重要なのは、漢字の意味を知ること

近年の出題傾向として特徴的なのが、漢字の意味を理解していないと解けない問題が多いということです。漢字の読み方と形を丸暗記するだけでは正しい使い分けをすることが難しく、得点にもつながりません。
漢字の持つ意味を正しく理解しながら覚えていくことで語彙力がアップし、多様化する問題にも対応できる実力がついていきます。

基本的な漢字の覚え方

中学受験の漢字問題は、小学校の学習指導要領に示されている「学年別配当表」から出題されることがほとんどで、その数は1026字です(文部科学省:小学校学習指導要領)。ですから、受験対策だからといって、特別に難しい漢字を覚える必要はありません。小学校6年間で習う漢字を確実に身につけていくことが大切です。
では、お子さまに漢字の意味を理解しながら、正しい読み書きを覚えてもらうにはどうしたらいいのでしょうか。いくつかの覚え方をご紹介しますので、どの覚え方が合っているかお子さまと話し合い、試してみましょう。

「成り立ち」と「部首」から漢字の意味を覚える

漢字の持つ意味を理解するには、「成り立ち」や「部首」から漢字を覚える方法がおすすめです。

「成り立ち」から覚える

漢字の成り立ちは以下の4種類に分けられます。その漢字はどのようにして作られたのか、もとの意味は何だったのかを知ることで、記憶に定着しやすくなります。

A.象形文字…物の形を絵に表し文字にしたもの(例:山、門、目)
B.指事文字…抽象的な事柄を点や線で示したもの(例:一、上、中)
C.形声文字…発音を表す漢字と意味を表す漢字を組み合わせて新しい意味を表すようになったもの(例:問、星、味)
D.会意文字…2つ以上の漢字を組み合わせ、新しい意味を表すようになったもの(例:森、明、鳴)

「部首」で覚える

部首とは漢字を構成する要素の一つで下記の7種類に分けられます。「さんずい=水に関するもの」「きへん=樹木に関するもの」「りっしんべん=人の気持ちに関するもの」など、部首の意味を覚えることで複数の漢字を関連付けて覚えていくことができます。

A.へん…漢字の左側につく
B.つくり…漢字の右側につく
C.かんむり…漢字の上側につく
D.あし…漢字の下側につく
E.かまえ…漢字全体を囲む
F.たれ…漢字の上側から左下に流れる
G.にょう…漢字の左側から下側に沿う

音読み・訓読みをセットで覚える

漢字の苦手なお子さまがつまずきやすいのが漢字の音読みと訓読みです。
例えば小学1年生で習う「空」の音読みは「くう」、訓読みは「そら」です。このように音読みは聞いただけでは意味のわからない漢字が多く、覚えづらいという面があります。漢字を覚える時は、訓読みで意味を覚えるのとセットで音読みも覚えるのがおすすめです。

漢字辞典を活用しよう

漢字力をつけるには漢字辞典を活用することが基本です。わからない漢字が出てきたらすぐに辞典を引く習慣をつけましょう。漢字の成り立ちをイラストで解説するものや、熟語や慣用句を多数掲載したものなど、さまざまな種類の辞典があるので、楽しみながら学べる1冊をお子さまと一緒に選ぶとよいでしょう。

漢字を効率的に覚えるコツ

単調になりがちな漢字の勉強ですが、効率よく記憶するにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、漢字学習を上手に進めるためのコツをご紹介します。

漢字学習を毎日の習慣にする

たくさんの漢字を短期間で一気に覚えようとすると、正確に覚えられなかったり、一気に忘れてしまったりします。漢字学習を習慣化し、日々コツコツ覚えていくことが何より大切です。
他の勉強に気を取られつい後回しになってしまう場合は、漢字学習は食事前や入浴の後など、毎日の決まった行動と結び付けて行うというルールを決めておくと、上手に習慣化することができます。

アウトプットを忘れずに

漢字や英単語など暗記ものの学習では、覚えたことを思い出すトレーニングが欠かせません。漢字を覚えた日の翌日、1週間後、1カ月と繰り返しテストを行うことでしっかりと記憶に定着していきます。保護者の方が、定期的に問題を出すのも効果的です。
漢字を覚える<インプット>思い出す<アウトプット>を繰り返して行いましょう。

書く回数にはこだわらない

漢字は書いて覚えることが基本です。ただし、同じ漢字をひたすら書き続けるといった方法では、書くことがただの作業となり記憶に残りにくいので注意が必要です。
漢字を覚える時は、その漢字を使った熟語や慣用句を一緒に覚えたり、漢字辞典に載っている例文を参照したりすることで、様々な角度から知識を増やしていくのが効果的です。漢字の教材を購入する際はそのような点を意識して選んでください。

レベルに合ったドリルからスタートする

漢字学習は、お子さまのレベルに合ったドリルからスタートしましょう。とめ・はね・はらいまで厳しく採点する学校もあるので、保護者の方が細かくチェックしてあげるとよいでしょう。また、中学受験で漢字の書き順が問われることはほぼありませんが、正しい書き順で書くことは、漢字を早く、見やすく書くことにつながります。しっかり身につけておきましょう。

栄光ゼミナールは志望校合格につながる「漢字力」の向上を図っています

1点の差が合否を分ける中学受験での漢字問題の大切さは先に述べたとおりです。そして、受験をする・しないに関わらず、漢字はこれからの人生でもずっと使うものなので、苦手意識を持たず、学び続ける姿勢が大切です。
栄光ゼミナールの中学入試対策コースでは、漢字ドリルに取り組むことが宿題となっています。講師は数日分をまとめて解いていないかまで細かくチェックし、漢字学習が日々の習慣となるよう丁寧に指導。さらに、難しい漢字の覚え方やテストで頻出する漢字問題の解き方などを、実践的な授業を通じて指導、漢字力の向上を図っています。
日々の積み重ねが重要な漢字学習は、毎日欠かさず取り組むことが大切です。栄光ゼミナールでは、ご家庭で漢字学習を習慣化するためのコツや、お子さまへの上手な声掛けの方法など、保護者の皆さまにも適切なアドバイスを行い、サポートしてまいります。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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