東京都の中学受験について|近年の受験動向と受験のポイント

私立の中学入試は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県のエリアごとで入試日程が異なります。お子さまの志望校の受験日程を確認し、適切な準備を進めていきましょう。
※2026年1・2月の入試を「2026年度」、2025年1・2月の入試を「2025年度」と表記しています。
目次
東京エリアの入試日程を知ろう

東京エリアの入試は2月1日~3日が中心で、それぞれ午前と午後に入試が組まれています。2月1日に第1回目の入試を設定している学校が多く、受験者が分散する傾向にあります。2月3日以降になると入試を行う学校が減るため、1つの学校に受験者が集中します。そのため、同じ学校であっても、2月1日の入試倍率よりも、2月3日以降の入試倍率のほうが高くなることが多いです。
あわせて読みたい
近年の東京都の中学受験の動向
2025年度の入試では、のべ受験者数が増加した一方で、倍率は2.65倍と前年より減少しました。のべ受験者数の増加は、都内の受験率の上昇や、隣接する県からの受験生が増加したためと考えられます。それでも倍率が下がっているということは、上位校のチャレンジ受験よりも堅実志向が強まっている傾向にあると言えるでしょう。御三家は男女6校全てで受験者数が減少し、御三家に匹敵する難関校に多くの受験生が集まりました。
また、2月2日が日曜日だったため、プチサンデーショックにより一部プロテスタント系学校が試験日を移動させました。これにより、附属校の一部で受験生の増減が例年以上に大きくなるという影響がありました。2026年度は、2月1日が日曜日となるサンデーショックです。女子学院中、立教女学院中、東洋英和女学院中が2月2日に試験日を移動予定となっています。受験生動向にかなり影響があると考えられるため、的確な情報収集をして併願作戦を練っていきましょう。
男子校は、駒場東邦中、早稲田中、芝中など多くの最難関・難関校で受験者が減少しました。一方、足立学園中、佼成学園中、城北中では受験生が増加しています。いずれも理数教育、グローバル教育において特色ある教育プログラムを展開し、その成果が大学進学実績という形でしっかりアピールできている学校です。特徴ある教育プログラムや校風が自分にあっているかどうかを判断することはとても重要です。学校のホームページや情報誌だけでなく、自分の目や耳で確かめて志望校を選択しましょう。
附属校では、日本学園中、明治大学付属中野中、立教池袋中、日本大学豊山中で受験者の増加傾向が見られました。日本学園中は、2026年度からは明治大学付属世田谷と校名変更し共学化するため、さらなる受験生の増加が予想されます。明治大学付属中野中、立教池袋中はプチサンデーショックの影響です。附属校は人気があり倍率が高い入試になりますが、受験者数が隔年で変化する現象が起きます。意識して併願作戦を立てるようにしましょう。
最難関・難関女子校でも堅実志向が働き、吉祥女子中、頌栄女子学院中などで受験者数が減少しました。豊島岡女子学園中は、英検資格点の導入により受験者数が増加しています。算数と英検資格で受験でき、さらに4科入試との併願も可能なため、チャレンジしやすい入試でした。その他、全ての回を午後入試にした恵泉女学園中、算数1科目受験を新設した光塩女子学院なども受験者数が増加しました。附属校では、立教大学への推薦枠が拡大した香蘭女学校が注目されましたが、前年が大きく増加した影響で本年は逆に減少しています。また、大妻中、学習院女子中など複数校にて、プチサンデーショックの影響による受験生の増減がありました。
共学校は、渋谷教育学園渋谷中で1回目、2回目ともに男子が減少、女子が増加、3回目は男女とも増加しました。その他、広尾学園中の3回目、広尾学園小石川中の4回目で男女とも受験生が増加しました。このように人気の難関校では最後まで粘り強く挑戦を続けた受験生が多かったことがわかります。
また、東京農業大学第一中は2月1日の午前に第1回入試を新設し、男女ともに多くの受験生が集まりました。附属大学の推薦枠をもちつつ、他大学への進学もできるハイブリッド附属校が人気を集めています。一方、毎年人気の芝浦工業大学附属、東洋大学京北は大きな変化がありませんでしたが 、2026年度入試も人気は継続すると思われます。受験回次が複数設定されているので計画を立てて粘り強く受験しましょう。
東京都の公立中高一貫校は11校と近隣県に比べると多く、都内に広く配置され、中学受験の重要な選択肢になっています。全校平均倍率は3.4倍と依然として非常に高い水準です。近年は私立中受験生が公立中高一貫校を併願するというケースが増えてきました。私立中でも適性検査の対策と領域が重なるような入試問題を出す学校が増えてきたことで、適性検査の対策をしてきた受験生も、私立中の適性検査型入試を受験することが一般的になり、最終的に私立を選択するというケースもあります。

あわせて読みたい
東京都の中学受験のポイント

東京・神奈川の多くの受験生は、1月に入試を実施する埼玉・千葉の学校で初めての中学入試を経験します。ここで合格を確保し、2月1日以降の東京・神奈川の志望校の入試に臨む、というのが一般的なパターンです。受験日程を組む際は次の点を念頭に置くようにしましょう。
①2日までに合格校を確保する。
②特に受験生が分散する1日が重要。
③3日以降はステップアップ型で臨む。
試験回次が複数あると、合格するまでに何度もチャレンジできますが、他の学校を受験できないデメリットもあります。併願作戦を十分に立てることが大切です。事前に複数の併願パターンを想定し、志望順位に応じて適切な対策を行うとよいでしょう。
あわせて読みたい
新しい動きをキャッチしよう
受験を成功に導くには、学校選びの軸をしっかり決めること、情報を集めることが必要です。新設校や新コースの設置、入試日程・回数・科目の増減などは、どのエリアでも毎年必ずあり、それにより数年間にわたって受験倍率に影響が出ることもあります。受験を視野に入れているエリアや学校での大きな変更は、次年度以降の受験にも影響するかもしれませんので、受験学年以外の方もチェックするようにしてください。最近では学校側のSNSでの発信も多くなってきましたので、説明会だけでなく、SNS経由で情報をキャッチしておくのもおすすめです。
2026年度は前述のサンデーショックのほか、英明フロンティア中の共学化も発表されています。日本学園中も、校名を明治大学付属世田谷中と変更し、共学化します。受験生動向への変動が考えられるため、的確な情報収集と十分な対策を練って受験に臨みましょう。
また近年、新しい時代を意識した学校が増え、「グローバル人材」の育成や「学力の3要素」(①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)の養成に力を入れた新しいタイプのコースが続々登場し、注目を集めています。また、「高大連携」によりハイレベルな教育をおこなう学校も増えています。新しい動きには、常にアンテナを張っておきましょう。
東京都の中学受験なら栄光ゼミナールにお任せください!
栄光ゼミナールは、長年中学入試にかかわっているため、東京エリアの中学校はもちろん、近県の受験情報も豊富です。また、授業は少人数制のグループ指導。生徒1人ひとりと会話し、性格まで把握して授業を行っています。生徒のことも入試のことも知っているから、お子さまに合った学校選びのお手伝いができます。学習での悩み、併願入試の日程決めなど、なんでもご相談ください。
栄光ゼミナールはご家庭の受験の相談役として、最適なアドバイスをさせていただきます。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。








はじめての方はご希望の教科を
無料で体験できます











全教室の資料をメールで即お届け!
今すぐご検討いただけます。