古文単語が覚えられない人必見!高校まで使える中学古文学習法【中学国語|高校国語】

更新日:2024/01/24

古文はなんとなく読めるけど、問題を解いてみたら思っていた意味と全然違った!という経験はありませんか?
英語と違い、日本語ではあるので文字が読めてしまうがために間違った意味のまま読み進めてしまうことが多い古文。読めてしまうからこそ、古文単語の優先度が下がってしまっている人も多いはず。今回は、古文読解をマスターするうえで欠かせない古文単語の覚え方を紹介します!

目次

中学古文でおぼえたい古文単語はいくつ?

中学古文では、100語程度を覚えておくとよいでしょう。

では皆さんは中学英語でどれくらいの単語を覚えなければならないか知っていますか?正解は1600~1800語です。こう考えると、古文単語は少ないですね。英単語を日々覚えているのと同じように古文単語も少しずつ覚えていくようにしましょう。
中には、英単語は覚えられるのに古文単語は覚えられないという人もいるかもしれません。いくつか考えられますが、純粋に触れている古文の量が英語に比べて少ないというのもあると思います。英語の授業はすべて英語に触れる時間ですが、国語の授業では現代文(読解)、文法、漢文、と古文以外の単元がたくさんあります。高校では中学校よりは古文の授業は多少増えるかもしれませんが、英語の授業時間と比べると少ないはずです。そのため、どうしても英語よりも古文のほうが触れる回数や量が少ないのです。授業以外の時間で意識的に古文に触れる時間を増やさないと、なかなか古文単語が覚えられない、という状態になってしまいます。

また、古文単語は現代語に似ている部分があります。似ていても意味が違う単語も多く、現代語の知識が古文単語の意味を覚える妨げになっていることもありえます。これについては現代語を忘れることはできないので、「現代語と意味の違う古文単語」として覚えていくようにしましょう。

古文単語の覚え方【基本】

基本となる古文単語の覚え方は「繰り返し」です。ほかの暗記法と変わらないじゃないか!と思うかもしれませんが、この基本を最後まできっちり続けられる人は多くはありません。
「古文単語が全然覚えられない」「古文がとっても苦手!」という人は、まずこのやり方を続けてみましょう。

教科書で出てきた単語をその場でしっかり調べる

中学古文で暗記しなければならない単語はそこまで多くはありません。基本的には教科書に新出の古文単語が出てきたら意味を調べるようにしましょう。授業内で調べる時間があれば調べた意味などをノートにどんどん残すようにするのがおすすめです。授業で調べる時間がなければ、必ず家や塾などで調べる時間を作り、ノートにメモをしていきましょう。

何度も古文を読み、問題演習の中で覚える

教科書の古文はワークや定期テストで何度も触れることになるでしょう。その中で、何度も同じ単語に出会うことで意味も定着していきます。「この単語はこんな意味だったな」と思い出しながら古文を何度も読みなおし、問題の中でも単語の意味を何回も思い出すようにしましょう。
重要頻出古文単語は、そこまで多くありません。教科書や問題集、過去問によく出る単語は限られていますので、授業や問題演習の中で覚えるようにしていきましょう。

古文単語の覚え方【応用】

何回覚えようとしてもなかなか覚えられない苦手な単語、誰しも1つはあるのではないでしょうか。高校生になれば覚える単語も増えるため、より暗記が大変になります。そんな単語はいくつかのコツをつかって覚えるようにしましょう。

①イメージで覚える

古文単語の難しさの1つに、意味が複数あることがあげられます。古文単語は文脈の中でどのように訳すかを判断しなければならないものが多くあるので、1つ1つの意味を分けて覚えようとすると覚える量が倍増したように感じてしまうのです。

例えば「かしこし(賢し)」という単語には「賢い、優れている、上手だ、都合が良い」という意味があり、それぞれを文脈に沿って訳す必要があります。そのため、「かしこし」については「優秀で良いイメージ」をもっておくと、人についての説明であれば「賢い、優れている」という訳になり、人が行っている行動についての説明であれば「上手だ」という訳になり、そのほかのものやことに関しては「都合が良い」という訳になることが、なんとなくわかってくると思います。

現代語でもそうですが、使うシチュエーションによって言葉の意味が違う、ということはたくさんあります。現代語で皆さんがうまく言葉を使い分けられているのはその単語に共通のイメージを持っているからです。古文が書かれた時代の人になることはできませんが、思いをはせ、言葉にどんなイメージをもって使っていたのかは今も想像することができますね。

②漢字で覚える

例えば「ありがたし」という単語は、漢字にすると「有り難し」となります。読んで字の如く、「有ることが難しい」から、「めったにない、珍しい」という意味となります。
このように、漢字の持つ意味から連想できる古文単語は意外と多いです。なかなか覚えられない単語については漢字から連想で覚えてみるのもよいでしょう。

③現代語との違いで覚える

冒頭でもお話ししたように、現代語と違う意味となっている古文単語は少なくありません。そういった単語こそテストや入試で問われやすくもあるため、優先して覚えるようにしましょう。自分が現代語と間違えてしまいやすい単語だけまとめて覚えてみるのもよいですね。

例えば「かなし」です。音だけ聞くと、「悲しい」を連想してしまいますが、意味として頻出なのは「かわいい、いとしい」という意味です。実は「かなし」は「愛し」と書くためこの意味になるのですが、ひらがなで文中に出てきたときには、「悲しい」という意味に引きずられてしまいますよね。

まずは漢字を覚えて、「かなし」が出てきたときには現代語と違う意味があることを思い出せるような覚え方をしておきましょう!

④中心となる意味とプラスマイナスで意味をとらえる

古文単語には1つの単語の中にプラスとマイナスの意味を持つものがある、とよく言われます。例えば「いみじ」は「素晴らしい」という意味と「ひどい、恐ろしい」という反対の意味を持っていますね。同じ言葉なのに、真逆の意味を持っていると訳す時にややこしいと思いませんか。

そんなときは、中心となる意味・イメージを考えます。「いみじ」でいえば、中心となる意味は「はなはだしい、並々でない」です。これが文脈によって、「良い意味ではなはだしい=素晴らしい」「悪い意味ではなはだしい=ひどい、恐ろしい」になるのですね。

①で書いたようにその単語に共通するイメージを覚えておくことで、プラスの意味でもマイナスの意味でも訳すことができるようになります。特に形容詞として使われている単語には反対の意味を持つものがありますので、中心となる意味・イメージを持つようにしてみてください。

古文の学習法

ここまで、古文学習の中心となる古文単語の覚え方について解説してきました。最後に、古文全体の学習法について紹介していきます。

歴史的仮名遣いなど古文の読み方を理解する

古文単語や文法の前に大切になるのがこの歴史的仮名遣い。特に中学生は今のうちに絶対に身につけておいてほしい知識です。古文は現代語と違う仮名遣いをします。そのため、古文の書き方で書かれた仮名を現代語の仮名に直す必要があります。歴史的仮名遣いから現代仮名遣いに直せるようになって初めて、古文の読解が進みます。最初のうちは法則を見ながらでもよいので、1つ1つ丁寧に直してみてください。いろいろな文章に触れていくうちに、徐々にスムーズに読めるようになります。

古典文法を覚える

中学古文ではまず係り結びを覚えておきましょう。現代ではない表現ですが、古文では頻出で、問題としてもよく出題されます。意味としては強調と疑問(反語)があります。高校古文でも問われる部分ですので、今のうちに身につけておくのが吉です。

また、助動詞の中ではまず打消し意志・推量の助動詞を覚えましょう。中学古文で意味を間違えてしまいやすいからです。打消しの助動詞の代表は「ず」です。この「ず」は活用されると「ぬ」に変化します。「ず」の活用形は覚えておくと意味をとり間違えてしまうことが減るはずです。加えて、意志・推量の助動詞の代表は「む(ん)」です。こちらは、発音上現代では打消し(~ない)となりますが、古文では意志(~しよう)・推量(~だろう)となります。例えば、「走らんと思へども」という文は「走ろうと思うけれども」という意味となり、現代の意味と異なるため、間違いやすい助動詞です。

敬語を知る

古文を読むうえで欠かせないのは敬語です。古文では主語が省略されることが多いため、だれがだれに対して動作を行ったのかは、敬語から判断することが多いのです。
中学古文の場合は全文を訳すことはほぼなく、注釈がついていることも多いため、細かい敬語の種類まで覚える必要はありませんが、どんな古文単語が敬語なのかは知っておくとよいでしょう。

古文の背景知識を身につける

古文は数百年前の時代の文章です。同じ日本とは言え、言葉も違えば法律も常識も異なりますよね。ひらがなや漢字で書かれている文章ではありますが、その時代の文化は現代の外国文化よりも遠いものに感じられるかもしれません。
身分の違いや、政治、衣服、歌の文化など、そういった時代背景を理解しておくことで、古文は段違いに読みやすくなります。教科書に出てくる古文の背景知識など、読んだことのある古文の知識を少しずつ蓄えるように意識すると、初めて見る古文を読む際にも役に立つことがありますよ。

古文は中学から身につける基礎が大事!
困ったときは栄光へご相談ください

今回は中学古文単語の覚え方、中学古文の学習法について紹介しました。一人ではなかなか勉強が進まない、わからないところが解決できない、などお困りのことがありましたらぜひ栄光にご相談ください。

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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