中学受験のために低学年のうちにしておきたいこと

更新日:2024/08/06

中学受験を考え始めると、低学年のうちから何かしておかないといけないのではないか、と思われる保護者の方も多いと思います。
中学受験のカリキュラム自体は小3の2月から始まりますが、低学年から塾に通われるお子さまも増えてきているようです。今回は中学受験のために低学年のうちからできることについてお話していきます。

目次

中学受験のために先取り教育・早期教育は必要か?

低学年のうちから中学受験のカリキュラムを先取りして勉強しなければいけない、ということはありません。
低学年のうちは「中学受験のための勉強」よりも先に身につけておきたいことがあるからです。勉強に向かう姿勢や、勉強とはどういうものか(面白いものなのか、つまらない・嫌なものなのか)を決めるのは低学年の学習です。「なぜ?」「どうして?」という疑問を解決しながら学んでいく、という学習本来の姿勢を身につけることが中学受験対策につながります。

低学年のうちはたくさんの経験を積ませよう!

中学受験のための勉強が始まる前にやっておきたいことはたくさんあります。受験勉強にも役立つ知識が日常生活の中にも多く隠れているので、些細な日々の発見を学習につなげていきましょう。

お手伝いはお子さまにとって新しい発見の宝庫!

お手伝いは生活経験の第一歩。低学年のお子さまにとって、お手伝いはたくさんのことを学ぶ絶好の機会です。
たとえば、ごはんの準備を例にしてみましょう。まず、食材を買いに一緒に買い物に行きます。スーパーには野菜や果物、魚や肉など、たくさんの食品があります。野菜や魚の名前、産地などお子さまは意外と知らないはず。それらに触れるだけで勉強になります。
料理のお手伝いも同様です。たとえばお味噌汁を作っているとします。味が濃かったら水を入れますよね?これは、「濃度が高いものに水を入れると濃度が低くなる」という現象を実際に体験していることになるのです。

テレビからの情報も有効

昔は、テレビは夢中になりすぎてしまうので、見ないほうがいいというのが通説だったのですが、今は逆に「テレビゼロがゆえに心配」というケースもあります。
というのも、インターネットの普及やさまざまな動画メディアの登場で受け取る情報の選択が容易にできるようになりました。そのため、「自分の好きなもの」しか見ていない最近の子どもたちが持つ情報には偏りがあります。テレビにはニュースやドラマ・アニメなど色々な番組があり、雑多に情報が流れています。すると自分に興味がないものでも何となく見て覚えていくことができるのです。たとえば、昭和の町が舞台となるアニメを見たとします。すると、昔ながらの一軒家をみることができ、今はなかなかお目にかかることができない「縁側」や「勝手口」などを知ることができます。文章を読む際、「縁側」という言葉だけで、物語のシチュエーションが想像できるようになるのです。

旅行やお出かけなど特別な体験も学びに!

旅行やお出かけなどで楽しい体験をすることも意識に残りやすいものです。山に行くと気温が低い、どんな植物があった、季節によって見える星座が違う...など、お子さまにとってたくさんの発見があるでしょう。
もちろん、無理に特別な体験をさせる必要はなく、普段の生活の中にも学びはたくさんあります。散歩をしたときに花や昆虫に目を向けたり、選挙のニュースについて話したり。お子さまと日々の暮らしを共有することが、良い学びに繋がります

スポーツで体力をつける

中学受験の勉強スケジュールなどを調べると、いかに体力勝負かがわかるでしょう。小6にもなると毎日のように夜まで勉強し、土日も勉強漬けになります。そんな中で体調を崩さずに勉強を続けるためには体力が必要になります。
低学年のうちからスポーツをしておくことで、体力を強化でき、忙しい受験期でも踏ん張ることができるようになります。また受験期も習い事を続け、勉強の息抜きにしていたという先輩も多くいますので、スポーツは中学受験の支えになるでしょう。

チャレンジ精神を育てる

中学受験の問題は決して簡単な問題ばかりではありません。難しい問題が出題されても解いてみよう!というチャレンジ精神が必要です。低学年のうちから、難しいことにもチャレンジし、失敗してもあきらめず、試行錯誤をして自分で達成できたという経験があるのとないのでは、受験期の壁を乗り越える力が違います。
チャレンジするのは勉強でなくてもよいです。スポーツでも、習い事でも、今のお子さまの力では少し難しいと思えるようなことへチャレンジする機会をぜひ作ってみてください。チャレンジした後は、そのチャレンジをしてよかった、と思えるようにサポートをしてあげることも大切です。失敗した思い出、ではなく頑張れた思い出となると、お子さまの糧になるでしょう。

低学年でしておきたい中学受験に必要な準備は?

ここまで書いてきたように、低学年のうちに様々な経験をしておくと中学受験にも良い影響があります。一方で、低学年のころからの学習もとても大切です。低学年は勉強の楽しさを知り、考える力の土台を作る期間だと考えておくのが良いでしょう。

学習習慣をつける

中学受験は、毎日の学習習慣の有無が最後に大きな差となり現れてきます。低学年のうちに学習習慣をつけておくと、大きなアドバンテージになります。
最初のうちは短時間で良いので、机に向かう習慣をつけていきましょう。学校の宿題にプラスして、短い時間で解けるようなドリルなどを用意し、平日も土日も必ず勉強をする習慣をつけていってください。

活字に触れる

近年の中学受験では問題文の量が増えてきており、短時間で多くの文章を読み解く能力が求められています。低学年のうちから時間を意識して読む必要はありませんが、活字嫌いになっていると、勉強は苦痛になってしまいます。
活字が苦手なお子さまは、早いうちに克服するのがおすすめ。まずはお子さまが好きそうな内容の本を一緒に見つけてみましょう。必ずしも小説である必要はありません。最初は図鑑など写真やイラストが多い本などでもよいので、活字に触れる時間を増やしていきましょう。

計算力をつける

基本的な計算力は低学年のうちから身につけておくのがおすすめです。中学受験の算数で、解き方はわかっているのに計算ミスが多くて点数を落としてしまう、というお子さまもいます。計算力は一朝一夕に身につくものではありませんので、日々の練習の積み重ねが必要です。比較的時間にゆとりのある低学年のうちから計算力をつけていきましょう。

考えること、視野を広げることが大事

中学受験で目標の学校に合格できた生徒の多くは、物事に対する興味・関心が高いお子さまです。1つの事象を掘り下げて考えたり、2つのものごとを関連付けたりすることが上手なお子さまは吸収がとても早いのです。
計算問題や漢字ドリルだけではなく、考えて答えを出すことが必要な問題にも挑戦してみましょう。お子さまが一人で答えを導けない時も、保護者の方がすぐに答えを言ってしまうのではなく、一緒に考えるようにしてください。粘り強く考え抜く力を少しずつ育てていくことで、中学受験の難しい問題にも立ち向かえるようになっていきます。

勉強の手応えや達成感を大切に

将来の中学受験の勉強が「義務」になってしまうと、学習を続けていくことが大変です。良い結果を出せるよう、学習を積み重ねるには、低学年のうちに勉強の手ごたえや達成した喜び、学ぶ楽しさを感じられるようになることが必要です。勉強が義務になってしまうと、先生や大人の言うことを鵜呑みにしてしまい、機械的な考え方しかできなくなります。勉強の手応えや達成感、楽しさとは、自ら1つのことを深堀りしたり、別の角度から見てみたり、物事を多角的にみたりして考えぬいて答えを出せたときに得られます。中学受験の学習は範囲が広く、詰込み型になりがちですが、低学年のうちに勉強の手応えや達成感、楽しさを伝えると、高学年で勉強へ向かう姿勢が変わります。

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中学受験の準備は低学年からすこしずつ行っていきましょう

文章を読むこと、計算に慣れること、様々な体験などが、将来の学習の差につながることは間違いありません。小さなころからたくさん経験を積み、勉強の楽しさを知っているお子さまは、小5や小6で中学受験の学習が本格化しても、志望校に向かって全力で進んでいきます。
栄光ゼミナールでは、小3から「中学入試準備コース」を開講し、中学受験に向けた準備を始めます。「中学入試準備コース」は本格的な入試対策に備え、教材も入試を意識した問題が多くなり、少しずつ勉強量を増やしていくカリキュラムになっています。算数では特殊算にも挑戦、国語では扱う文章量や語彙を増やし、中学受験に向けた一歩を踏み出します。少しずつ学びの土台を作っていくことでお子さまの負担を減らすことができます。また、小3の9月からは理科・社会にも本格的に触れていくことで、理社を得意科目に育てます。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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