中学受験のための準備や塾はいつから?【学年別解説】
更新日:2024/08/27中学受験を考えている保護者の方には「中学受験のための塾って、いつから始めるのが理想?」「4年生ってよく聞くけど、5年生からじゃ遅い?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
例え小5や小6の始めからでも、遅すぎると決めつけることはできません。ただし受験までの時間がないほど、勉強は詰め込み型になりがちです。急いで身に付けた学力は、すぐに失われたり、忘れてしまったりするかもしれません。受験で結果を出した上で、"受験後も活きる学力"を養うためには、現在の習熟度やお子さまの性格を考えながら、計画的に学習していく必要があります。
目次
いつから塾に通う人が多いのか?
では実際に中学受験を経験した人はいつから塾に通っていたのでしょうか。栄光に通い、中学受験をした先輩たちにアンケートを取りました。
小4から通い始めた人が約41%ともっとも多くなっています。次に小3が23.7%、小5が22.3%となっています。
中学受験用のカリキュラムがスタートする小4から通塾を開始した人が多いことがわかります。一方で、小1、小2で通塾を始めた人もいますし、小6で通い始めた人もいます。早ければ早い方がよいわけでもありませんし、遅いと中学受験ができないというわけでもありません。
ここからは、中学受験のための準備や対策をいつから始めるのが良いのか、学年別に解説していきます。
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小3の2月(新小4)からの中学受験対策
進学塾の中学受験カリキュラムは小4(小3の2月)から始まりますが、本格的になるのは小5(小4の2月)です。学習内容は徐々に難易度が上がり、小5では学習量も一気に増加します。学習内容も複雑になり、塾だけでなく家庭での勉強が必要となります。
勉強量が増えたとき、4年生の1年間の準備期間を経て4教科での学習リズムができている子と、小5からスタートする子との差はが大きいものとなります。学習習慣が身についていない、または通塾リズムに慣れていない状態からのスタートになると、突然大きな負担がかかります。
少しずつでも小4(小3の2月)から始めていれば、一定量の宿題に取り組む習慣が身につき、また1週間の学習サイクルも作られるので、本格的な受験学習にも、よりスムーズに入っていくことができるのです。 小学4年生からの中学受験対策については以下で詳しく解説しています。
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小5からの中学受験対策
中学受験のカリキュラムは新小4から始まりますが、5年生から中学受験対策を始めるお子さまもいます。
小5から始めることで、小4から始めた時と比べて1年間分の塾の費用をおさえることができます。また、小4の塾カリキュラムは基礎学力をつけたり、学習習慣や通塾ペースを身につけたりする役割もあるので、ご家庭で基礎的な学習や勉強の習慣ができていれば、小5から始めてもついていけることもあります。
ただし、受験までの時間が短くなっていることと、小5から学習内容やスピードが上がることを考えると、大変であることは否めません。また、小4からカリキュラムが始まっているので、そのぶんの学習がご家庭でできていなければ、個別指導塾などを併用して取り戻す必要があります。ただでさえ、学習量が増える小5の学習にプラスして小4の範囲を同時に勉強しなければいけないので、親子ともに負担は増えるでしょう。 小学5年生の中学受験対策については以下で詳しく解説しています。
中学入試対策コース(私国立入試対策)
週2日/算数・国語・理科・社会
栄光ゼミナールのカリキュラムと専用教材に沿って学習を進めることで、中学入試に必要な学習内容を基礎から学び、 本格的な入試対策の準備ができるコースです。ゼミや合宿などの特別講座も充実。
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小6からの中学受験対策
6年生になってから中学受験のための塾に通う人もいないわけではありませんが、中学受験に必要な学習量を考えると厳しいと言わざるを得ません。小6の10か月間で中学受験のカリキュラムをすべて学習するのは難しいため、お子さまの実力や志望校に合わせた取捨選択をする必要があります。
受験塾に通うまでにしっかりと学習習慣がつけられていたかも重要になります。小学校での成績が良くても、中学受験の問題は小学校で習う知識だけで解けるものではありませんし、小4から受験用の勉強を積み重ねてきたライバルに勝たなければいけないという点でも相当な覚悟が必要になります。
一方で、長く受験勉強をすることが我が子に合わないと感じ、小6から塾通いを始めるご家庭もあります。中学受験は最難関校に合格することがすべてではありません。学区に縛られずにお子さまに合う学校を探せる、というメリットもあります。そういった観点から小6から中学受験を考えることもあるでしょう。お子さまにとって良い中学受験となるように、保護者・塾の適切なサポートが一層重要になります。 小学6年生の中学受験対策については以下で詳しく解説しています。
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低学年からの中学受験対策
小5・6で塾通いを始める方がいる一方で、低学年から始める方もいます。
小3からの中学受験対策
小4から中学受験のカリキュラムが始まることを見越して、小3から学習習慣を身につけたり、集中して勉強する体力をつけたりすることができます。また、多くの塾では中学受験準備用のカリキュラムを用意しているので、受験に必要な基礎学力を身につけることができるでしょう。
一方で、早期から塾に通うことでお子さまが勉強以外に使える時間が減ります。勉強しなければいけない環境に身を置くことがプラスになる子もいますが、勉強が嫌いになってしまう子もいます。中学受験対策が本格的に始まるまでに勉強嫌いになってしまっては、その後のカリキュラムにも支障が出るでしょう。お子さまの性格や状況、中学受験へのモチベーションなどを考えながら始める時期を検討してみてください。
中学入試準備コース(私国立入試対策)
週1日/算数・国語
小3から小4は基礎知識の定着をメインに学習をしていきます。この時期に基礎がきちんと積み上げができるかが、小6になった際に周囲との差になります。
小1・2からの中学受験対策
近年は中学受験対策の低年齢化が進んでおり、小1・2のころから通塾を始めるご家庭もあります。
特に人気な塾や校舎では、小4からの入塾では遅く、すでに定員がいっぱいで入れないことがあります。そのため、早いうちから入塾しておき、受験対策を希望の校舎で受けられるようにするのです。
低学年のうちから慣れた校舎・先生・仲間たちと中学受験対策をすることになるので、精神的にも学習体力的にもスムーズに始められるというメリットもあります。
ただし、5年~6年間塾に通い続けることになるため、経済的な負担は大きくなります。小1・2のころは科目数や1コマの時間が短いので、価格も抑えてある塾が多いですが、何年も通い続けるわけですから、決して安い金額ではありません。
また、小1・2のお子さまは中学受験がどのようなものかわかっていないことがほとんどだと思います。いざ小4になって中学受験用のカリキュラムが始まり、学習量が増えたり、プレッシャーを感じるようになった時に「中学受験をやめたい」となることもあるでしょう。そうなったときにお子さまの気持ちも尊重し、改めて進路を考えることも必要になるかもしれません。 低学年の中学受験対策については以下で詳しく解説しています。
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お子さまに最適な選択を
中学受験カリキュラムが始まる小4からの塾通いが一番オーソドックスではありますが、お子さまの性格や状況に応じた時期選びが一番大切です。
もちろん塾とお子さまの相性もありますので、まずは近くの塾で雰囲気を感じてみるのがおすすめです。体験授業をしてみると、良かったところや、合わないと感じるところが出てくると思いますので、それらをお子さまと話し合い、いつから通うかをご検討ください。
中学受験に不安なことや心配なこと、お悩みがある方はお気軽に栄光までご相談ください。栄光では低学年用のコースや中学受験準備コースはもちろん、公立中進学コースもご用意しています。中学受験をすべきか迷っている、というお悩みにもしっかり寄り添い、ご家庭・お子さま一人ひとりに合わせた選択肢をご提案させていただきます。
栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。
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