中学受験のための準備や塾はいつから?【学年別解説】

更新日:2025/09/12

中学受験を考えている保護者の方には「中学受験のための塾って、いつから始めるのが理想?」「4年生ってよく聞くけど、5年生からじゃ遅い?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

一般的には、小5・小6からの通塾開始は遅いといわれがちですが、小5・小6から通塾を始めて、志望校の合格を勝ち取るお子さまもいます。ただし受験までの時間がないほど、勉強は詰め込み型になりがちです。急いで身につけた学力は、すぐに失われたり、忘れてしまったりするかもしれません。

受験で結果を出した上で、"受験後も活きる学力"を養うためには、現在の習熟度やお子さまの性格を考えながら、計画的に学習していく必要があります。

目次

いつから塾に通う人が多いのか?

では実際に中学受験を経験した人はいつから塾に通っていたのでしょうか。栄光に通い、中学受験をした先輩たちにアンケートを取りました。

「合格ナビ2025」中学入試アンケート調査(保護者)より、回答数514件の集計結果

小4から通い始めた人が36%ともっとも多くなっています。次に小3が33.1%、小5が20.8%となっています。

学習量の増える小4から、通塾を開始した人が多いことがわかります。一方で、小1、小2で通塾を始めた人もいますし、小6で通い始めた人もいます。早いメリットはありますが、遅いと中学受験ができないというわけでもありません。

ここからは、中学受験のための準備や対策をいつから始めるのがよりよいのか、学年別に解説していきます。

あわせて読みたい

小3の2月(新小4)からの中学受験対策

中学受験のカリキュラムは、小4(小3の2月)から学習量が増えます。学習内容は徐々に難易度が上がり、小5ではさらに学習量も一気に増加します。学習内容も複雑になり、塾だけでなく家庭での勉強が必要となります。

勉強量が増えたとき、4年生の4教科での学習リズムができている子と、小5からスタートする子との差は大きいものとなります。学習習慣が身についていない、または通塾リズムに慣れていない状態からのスタートになると、突然大きな負担がかかります。

少しずつでも小4(小3の2月)から始めていれば、一定量の宿題に取り組む習慣が身につき、また1週間の学習サイクルも作られるので、本格的な受験学習にも、よりスムーズに入っていくことができるのです。

小5からの中学受験対策

中学受験の学習を、新小4からはじめている方が多いですが、5年生から中学受験対策を始めるお子さまもいます。

小4の塾カリキュラムは、学習量に対応した学習サイクルを確立することで、中学入試に必要な基礎内容を定着するものなので、ご家庭で基礎的な学習や勉強の習慣ができていれば、小5から始めてもついていけることもあります。

ただし、受験までの時間が短くなっていることと、小5から学習内容やスピードが上がることを考えると、大変であることは否めません。また、低学年から塾のカリキュラムが始まっているので、そのぶんの学習がご家庭でできていなければ、個別指導塾などを併用して取り戻す必要があります。ただでさえ、学習量が増える小5の学習にプラスしてそれ以前の範囲を同時に勉強しなければいけないので、親子ともに負担は増えるでしょう。

中学受験コース

算数・国語・理科・社会

中学受験コースでは、中学受験専用のカリキュラムをご用意しております。小5では、受験に向けて学習内容が本格化します。基礎から応用へのステップアップにより、高度な学習内容を確実に定着させます。

小6からの中学受験対策

6年生になってから中学受験のための塾に通う人もいないわけではありませんが、中学受験に必要な学習量を考えると厳しいと言わざるを得ません。新小6のカリキュラムが始まる2月から、翌年の受験までの1年弱の期間で中学受験のカリキュラムをすべて学習するのは難しいため、お子さまの実力や志望校に合わせた学習内容の取捨選択をする必要があります。

受験塾に通うまでにしっかりと学習習慣がつけられていたかも重要になります。小学校での成績が良くても、中学受験の問題は小学校で習う知識だけで解けるものではありませんし、低中学年から受験用の勉強を積み重ねてきたライバルに勝たなければいけないという点でも相当な覚悟が必要になります。

一方で、長く受験勉強をすることが我が子に合わないと感じ、小6から塾通いを始めるご家庭もあります。中学受験は最難関校に合格することがすべてではありません。学区に縛られずにお子さまに合う学校を探せる、というメリットもあります。そういった観点から小6から中学受験を考えることもあるでしょう。お子さまにとって良い中学受験となるように、保護者・塾の適切なサポートが一層重要になります。 小学6年生の中学受験対策については以下で詳しく解説しています。

低学年からの中学受験対策

小5・6で塾通いを始める方がいる一方で、低学年から始める方もいます。

小2・小3からの中学受験対策

小2・小3から通塾することで、学習習慣を身につけたり、集中して勉強する体力をつけたりすることができます。学ぶことは楽しいということを低学年から認識してもらうことで、自然と机に向かう習慣が生まれます。知識を増やすことを楽しんだり、考える力をつけたりするためには、低学年からの通塾が大きなプラスになるでしょう。また、多くの塾では中学受験準備用のカリキュラムを用意しているので、受験に必要な基礎学力を身につけることができるでしょう。

一方で、中には、低学年から通塾をすることで勉強に負担感を抱いてしまうお子さんもいるかもしれません。お子さまの性格や状況、中学受験へのモチベーションなどを考えながら始める時期を検討してみてください。

中学受験コース

算数・国語

小2・小3は、中学受験戦略のカギとなる、とても重要な学年です。小4・小5・小6になると、既に得た知識を「活用する」学習が主となり、基礎知識の復習に多くの時間を割くことが難しくなります。良いスタートを切るためにも、小2・小3では中学受験に必要な基礎知識の定着を徹底して行います。

小1からの中学受験対策

近年は中学受験対策の低年齢化が進んでおり、小1のころから通塾を始めるご家庭もあります。

低学年のうちから慣れた校舎・先生・仲間たちと中学受験対策をすることになるので、精神的にも学習体力的にもスムーズに始められるというメリットがあります。

小1のお子さまは中学受験がどのようなものかまだ実感を持てていないことがほとんどだと思います。小4、小5と学年が上がるにつれて、学習量が増え、プレッシャーを感じるようになったときに「中学受験をやめたい」となることもあるでしょう。そうなったときにお子さまの気持ちも尊重し、改めて進路を考えることも必要になるかもしれません。 低学年の中学受験対策については以下で詳しく解説しています。

ジュニアコース

算数・国語

低学年指導に長けた教師が、少人数クラスできめ細やかに指導します。授業の冒頭では算数や国語のパズルに挑戦し、読解力・思考力・表現力の基礎を作ります。お子さまのやる気を引き出しながら、ただ解き方を教えるのではなく、自分で考える力を養います。

お子さまに最適な選択を

中学受験のための通塾開始は、「受験したい」というお気持ちがご家庭、あるいはお子さまにあるのであれば早ければ早いほどよいです。小さいころから勉強を習慣化することで、苦手意識を持たせずにすみます。また、学ぶ楽しさを理解させることができれば、考えることや、知識を増やすことに喜びをもつように成長していくでしょう。通塾開始の最もよいタイミングは、お子さま本人が塾に興味を持ったタイミングです。ぜひ、お子さまのタイミングを大切にしていただき、自然に通塾を開始されるのが理想です。

中学受験に不安なことや心配なこと、お悩みがある方はお気軽に栄光までご相談ください。栄光ではジュニアコースや中学受験コースだけでなく、公立受検コースもご用意しています。中学受験をすべきか迷っている、というお悩みにもしっかり寄り添い、ご家庭・お子さま一人ひとりに合わせた選択肢をご提案させていただきます。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

無料体験

はじめての方はご希望の教科
無料で体験できます

資料請求 (時間割・料金表・パンフレット)

全教室の資料をメールで即お届け!
今すぐご検討いただけます。

お電話でのお問い合わせは
0120-315-853
月~土 10:00-21:00/日/祝10:00~18:00

毎月LINE公式アカウントで配信

関連記事

中学受験の塾はいつから?保護者のお悩みQ&A

ますます多様化している中学受験。初めての経験、初めての問題に頭を抱えているのは子どもたちだけではありません。ここでは、学習塾の栄光ゼミナールで保護者の皆さまから実際にいただいたご質問・ご相談と栄光ゼミナールのお答えをご紹介します。 続きを読む

私立中学?国立中学?公立中高一貫校?中学受験の学校選び

近年の中学受験は学校の選択肢も広がり、保護者の方の時と大きく変わっています。お子さまに合う中学校は私立中?国立附属中?それとも公立中高一貫校?各学校の違いを分かりやすく解説します。 続きを読む

共働き家庭で中学受験を成功させるポイントは「家庭学習の整備」と「親のかかわり方」の2点。親がいない時間帯にどう勉強させればいいのか、親は中学受験とどうかかわっていけばいいのかを解説します。 続きを読む

敵か味方か習い事~中学受験との両立は可能?親が考えるべき選択とは~

中学受験を考えている保護者の方からよく聞かれるのが「習い事はやめたほうがいいですか」という質問。中学受験と習い事どちらを選択するかは悩みますよね。しかし、両立するという選択肢を考えてみませんか? 続きを読む

一覧へ戻る

栄光ゼミナールの中学受験情報カテゴリー