2023 中学校の部活動と勉強に関する実態調査

株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光(本社:東京都千代田区  代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2023年5月6日(土)~5月21日(日)に、「中学校の部活動と勉強に関する実態調査」を実施し、中学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者5558人の有効回答が得られました。
「高校の部活動と勉強に関する実態調査」も実施しています。

<調査概要>
調査対象:栄光の教室に通う中学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年5月6日(土)~5月21日(日)
回答者数:5558名

中学校の部活動と勉強に関する実態調査まとめ

  • 部活動を選ぶ際に保護者として気にかけたこと 「新たなことにチャレンジできる」が45%で最多
  • 部活動のメリットは「体力向上」「人間関係が広がる」「協調性・チームワークが身に付く」
  • 部活動のデメリットは「特にない」が最多 「勉強時間が減る」ことを懸念する保護者も4割弱
  • 部活動の日数は減少傾向 週6日以上が激減し、週4・5日が全体の6割に
    ※2018 年同調査と比較
  • 保護者の7割が「子どもは部活動と勉強の両立ができている」と評価
  • 子どもが所属する部活動に「学校の先生以外の指導員がいる」35%

栄光ゼミナール調べ

Q1.子どもが現在所属する部活動を選んだ理由は何ですか。(n=5179、総回答数8634、複数回答方式(あてはまるものすべて))

中学生の保護者に、子どもの部活動の所属について聞いたところ、64.6%が「運動部」に、28.6%が「文化部」に所属していることが分かった。「部活動に所属していない」のは6.8%だった。
次に、子どもが部活動に所属していると回答した保護者に、子どもがその部活動を選んだ理由を聞いたところ、最も多かったのは「楽しそう」で63.5%、次いで「入学前からやっていた」26.6%、「新しいことに挑戦したい」22.7%だった。

Q2.部活動を選ぶ際に、保護者として気にかけたことは何ですか。(n=5179、総回答数9908、複数回答方式(あてはまるものすべて))

子どもが部活動を選ぶ際に、保護者として気にかけたことを聞いた。最も多かったのは「子どもが新たなことにチャレンジできる」で45.0%、次いで「子どもの能力・技術を生かせる」33.4%、「友人や先輩との関係性」32.1%だった。

Q3.子どもが部活動に所属していることのメリットだと感じているものは何ですか。(n=5179、総回答数13955、複数回答方式(最大3つ))

保護者が感じている、子どもが部活動に所属していることのメリットを保護者に聞いた。「子どもの体力が向上する」「子どもの人間関係が広がる」が最も多く48.8%、次いで「子どもに協調性・チームワークが身に付く」が48.0%、「子どもが先生や先輩への礼儀を学ぶことができる」35.1%だった。
体力面での利点を感じているだけでなく、部活動が子どもの内面的な成長にもつながっていると感じている保護者が多いようだ。

Q4.子どもが部活動に所属していることのデメリットだと感じているものは何ですか。(n=5179、総回答数8146、複数回答方式(最大3つ))

保護者が感じている、子どもが部活動に所属していることのデメリットを保護者に聞いた。
最も多かったのは「特にない」で38.3%だった。次いで「子どもの勉強時間が減る」が37.4%だった。
部活動と勉強を両立する上で、デメリットを感じている保護者もいるが、多くの保護者は、子どもが部活動に所属する上でデメリットを感じていないことが明らかとなった。

Q5.部活動は週何日程度行われていますか、また週何日程度が適切だと思いますか。(n=5179、単一回答方式)

現在の部活動の活動日数と、適切だと思う活動日数を聞いた。
部活動の活動日数の実態をみると、最も多いのは「週5日程度」で35.4%、次いで「週4日程度」で25.6%と、あわせて全体の6割にのぼった。
適切だと思う活動日数は、「週3日程度」が31.3%、「週4日程度」が30.6%と、実態よりも少ない活動日数が理想だと保護者が考えている傾向にあることが分かった。

2018年5月に実施した調査と比較すると、部活動の活動日数の実態について、「週3日程度」が10.7%から17.2%、「週4日程度」が15.4%から25.6%、「週5日程度」が25.6%から35.4%と、大きく増加していることが分かった。一方、「週6日程度」は23.9%から6.7%、「ほぼ毎日」は11.0%から2.0%と大きく減少していた。なお、「週1日以下」は4.8%から4.6%、「週2日程度」は8.7%から8.5%と、大きな変化はなかった。5年前と比べて、週6日以上活動している部活動は減少し、部活動の活動日数は少なくなっていると考えられる。

Q6.子どもは、部活動と勉強を両立できていると感じますか。(n=5179、単一回答方式)

保護者に、子どもが部活動と勉強を両立できていると感じるかを聞いたところ、12.5%が「とても感じる」、58.5%が「どちらかといえば感じる」と回答した。
約7割の保護者が、子どもが部活動と勉強を両立できていると感じており、両立しようとする姿勢や努力を評価しているようだ。

Q7.現在所属している部活動には、学校の先生以外の指導者がいますか。(n=5179、単一回答方式)

現在子どもが所属している部活動に、学校の先生以外の外部のコーチや部活指導員がいるかを聞いたところ、「学校の先生以外の指導員がいる」は35.0%、「学校の先生以外の指導員はいない」は65.0%だった。

【中学校の部活動と高校の部活動の比較】

※中学生保護者と高校生保護者がそれぞれ、現在子どもが所属している部活動について回答した内容を比較。なお、中学生保護者5558人のうち、「子どもが部活動に所属している」93.2%、「子どもが部活動に所属していない」6.8%。高校生保護者2371人のうち、「子どもが部活動に所属している」85.4%、「子どもが部活動に所属していない」14.6%。

⑴子どもが現在所属する部活動を選んだ理由は何ですか。

中学生保護者は「楽しそう」、高校生保護者は「入学前からやっていた」が多いことが分かった。高校生は高校入学後も、中学校で所属していた部活動を選ぶことが多いためと考えられる。

⑵部活動を選ぶ際に、保護者として気にかけたことは何ですか。

中学生保護者のうち、「子どもが新たなことにチャレンジできる」を選んだ保護者が特に多いことが分かった。原則、小学校では授業外での部活動がないため、中学入学を機に、部活動を通じて新たな挑戦ができることを期待する保護者が多いと考えられる。

⑶子どもが部活動に所属していることのメリットだと感じているものは何ですか。

中学生保護者は高校生保護者よりも、特に「子どもの体力が向上する」点でのメリットを強く感じていることが分かった。高校生保護者は「子どもの人間関係が広がる」「子どものストレス発散になる」という点でのメリットを感じているようだ。

⑷子どもが部活動に所属していることのデメリットだと感じているものは何ですか。

中学生と高校生で最も差が出たのが「部活動のサポートのためのスケジュール調整が大変」だった。これは、中学生から部活が始まり小学生の時とはスケジュールが一変すること、また、高校生になると保護者のサポートをあまり必要としないことが影響していると思われる。一方で、どちらも4割弱の保護者が「特にない」と回答しており、デメリットを感じていない保護者も多いと考えられる。

栄光の取り組み

栄光ゼミナールでは、小中高生のご家庭を対象とした調査を行っています。
こちらの記事のpdfは下記からご覧ください。

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